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蚕の行動体形の変化と繭形形成過程の統計モデルに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07660070
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 蚕糸・昆虫利用学
研究機関信州大学

研究代表者

三浦 幹彦  信州大学, 繊維学部, 教授 (60135168)

研究分担者 木口 憲爾  信州大学, 繊維学部, 教授 (50262697)
研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1995年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードカイコ / 繭形形成過程 / 営繭行動 / 吐糸領域 / 行動体形 / 統計モデル / 方向分布 / フィッジャー分布 / ブックシュタイン形状変数 / ケント分布 / フィッシャー分布
研究概要

研究計画に基づき種々の要因を考慮に入れた適切な実験計画を組み,カイコの飼育実験を行った。次に,申請者らの開発した3DASBS(三次元グラフィクス営繭行動解析システム)を利用し実験データの解析を行った。さらに,データ解析に基づく行動の確率過程モデルの作成を行った。その結果,次の問題に関して多くの知見を得ることができた。
1.時間の経過に伴う吐糸領域の変化:吐糸領域に楕円体をあてはめ,行動中心からの吐糸領域の大きさを計算することで初めてこの変化を実際に測定することができた。
2.繭内部からのカイコの押し広げ行動の特性:数品種に対して押し広げ行動の回数の変化および変化の大きさを測定し,品種間の比較を行うことができた。
3.繭形形成時の蚕の体形分布およびその時間的特性:蚕繭行動時の体を三角形で表示することにより,Bookstein形状変数を用いて,この分布形状をデータより計算し,実際の分布の品種間比較を行った。その結果,天蚕が他の家蚕に比べて著しい特徴を示すことがわかった。また,各品種に対してカ-ルバックライバー情報量を計算し,品種間の相互距離を求めた。さらに,時間パラメータを導入するため,形状変数値の時系列データから自己相関係数を計算し,その特徴を抽出した。
4.体形分布の確率モデル:形状分布のモデルとして正規分布を仮定し,その妥当性を検討した。その結果,特別なものを除きほぼ正規分布で近似できることがわかり,確率過程モデル作成の基本分布の一つが同定できた。同時に特性パラメータの推定方法についても検討した。
5.吐糸方向の移動モデル:営繭中の吐糸方向変化の基本モデルとしてFisher分布およびケント分布を仮定し,吐糸方向の移動の特性をパラメータで表示する試みを行った。さらに,これらのシミュレーションについても検討を加えた。その結果,吐糸方向の移動モデルの基礎をつくることができた。

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Miura,M.,H.Morikawa,H.Kato & M.Iwasa: "Analysis of the construction process of cocoon shape by Bombyx mori" Journal of Sericultual Science Japan. 66. (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] MIURA,M., H.MORIKAWA,H.KATO & M.IWASA: "ANALYSYS OF THE CONSTRUCTION PROCESS OF COCOON SHAPE BY BOMBYX MORI" JOUNAL OF SERICULTUAL SCIENCE JAPAN. 66. (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Miura,M.,H.MORIKAWA,H.KATO & M.IWASA: "Analysis of the construction process of cocoon shape by Bombyx mori" Journal of Sericultural Science Japan. (未定). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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