研究課題/領域番号 |
07660080
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物栄養学・土壌学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
小畑 仁 三重大学, 生物資源学部, 教授 (70024594)
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研究分担者 |
妹尾 啓史 三重大学, 生物資源学部, 助教授 (40206652)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 亜鉛 / 生理作用 / 光・酸素障害 / 欠乏症状 / フリーラジカル / 亜鉛欠乏 / タンパク質合成 / ラジカル / スーパーオキシドジスムターゼ / タンパク質生合成 / 光酸化 / SOD / 過酸化物 / 欠乏 / タンパク質生合性 / N末端アミノ酸配列 / Cu,Zn-Superoxide dismutase / 細胞周期 / 核 / 酵母 |
研究概要 |
亜鉛の生理作用は現在、蛋白質合成やオーキシンとの関係などの観点から検討されているが、その中で、亜鉛欠乏症の発現は光と関係があることが経験的に知られている。即ち欠乏症の発現は強い直射日光が当る南側で北側よりも著しいことが2、3の植物で報告されている。そこで亜鉛欠乏症と光の関係について水稲を用いて詳細に検討した。 水稲を2〜3週間亜鉛添加区(+Zn)と無添加区(-Zn)の条件下で水耕栽培した。-Zn区に葉の伸長抑制が認められ始めた段階で、一部の個体を寒冷紗で遮光し、-Znの非遮光区に亜鉛欠乏によるネクローシスが見られ始めるまで、(約10日間)遮光を続けた。遮光処理後植物体を採取して、生育量、SOD活性、過酸化物量の測定を行い、また栽培期間中溢泌液を採取し、遊離アミノ酸の測定を行った。また同じく栽培期間中に葉を採取し、ESRを用いた水稲葉中のラジカルの測定を行った。そして亜鉛欠乏によるそれらの値を変化と、さらに植物を遮光した際の影響について比較検討した。 どの測定項目においても+Zn区と-Zn区の間では明らかな差が認められた。-Zn区の遮光と非遮光区の間には次のような幾つかの差異が認められた。(1)遮光区では、非遮光区で見られる葉のネクローシスが発生しなかった。(2)遮光区では、非遮光区と比べて過酸化物量が少なかった。(3)遮光区では、非遮光区と比べて溢泌液のニンヒドリン反応呈色物質が少なかった。しかしSOD活性は-Zn区の遮光区と非遮光区との間に差異が認められなかった。 以上の結果は、遮光処理が亜鉛欠乏により引き起こされる現象を緩和することを示しており、光・酸素障害が亜鉛欠乏下で顕在化することが明らかとなった。
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