研究課題/領域番号 |
07660160
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学・製品科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
堀尾 文彦 名古屋大学, 農学部, 助教授 (20165591)
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研究分担者 |
山口 登喜夫 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教授 (30134745)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 酸化的ストレス / ビリルビン / ビタミンC / 抗酸化物質 / ヘムオキシゲナーゼ / インスリン依存性糖尿病 |
研究概要 |
1、酸化的ストレス負荷によるBR酸化分解の増加 ラットを用いて、酸化的ストレスとしてエンドトキシン(lipopolysaccharide: LPS)投与と、肝臓の虚血再灌流を行った。 第一に、LPS投与によっては、投与後3時間から10時間の間に血清および尿のBR酸化物濃度が著明に上昇した。尿中のBR分解物を分離精製したところ、biotripyrrin-aおよび-bが検出され、これらの物質が酸化的ストレスの負荷により多量に生成されることが初めて明らかとなった。 第二に、肝臓の虚血再灌流によっても再灌流開始後3時間より尿中のBR分解物濃度が著明に上昇した。 2、酸化的ストレス負荷時のBR酸化分解の増加に対するAsA摂取の制御作用 遺伝的にAsA酸合成不能のODSラットを用いて、AsA無添加飼料を与えてAsA欠乏にした場合にLPSを投与したところ、血清および尿においてBR酸化分解物が著しく上昇することを確認した。この時にAsAを摂取した群においては、このLPS投与によるBR分解物の増加が明らかに抑制された。この結果は、酸化的ストレス負荷時にAsAが有効な抗酸化物質として機能していることを示している。そして、AsAとBRが生体内で協力して抗酸化物質として機能していることが初めて示唆された。
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