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食物アレルギーの発症に及ぼす環境因子の影響

研究課題

研究課題/領域番号 07660169
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 食品科学・製品科学
研究機関九州大学

研究代表者

山田 耕路  九州大学, 農学部, 助教授 (60158186)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード腸間膜リンパ節リンパ球 / IgE産生 / ラット腹腔内細胞 / ヒスタミン / ロイコトリエン / キサンテン色素 / α-トコフェロール / 茶ポリフェノール
研究概要

食品添加物のアレルギー調節機能の検討において、キサンテン色素に属するローズベンガルがラット腸間膜リンパ節リンパ球のIgE産生を特異的に促進することによりアレルギー促進的に作用する可能性を示した。また、キサンテン色素のIgE産生促進活性がハロゲン原子を有する化合物に認められること、とくにヨード化合物が強い活性を示すことを明らかにした。これらキサンテン色素はラット腹腔内細胞のヒスタミンおよびロイコトリエン放出には見るべき効果を示さなかった。各種天然色素の抗体産生調節機能についても検討し、ビキシン、モナスカス色素などが1mM前後の高濃度領域でIgE産生促進効果を示すが、ローズベンガルと比べるとその活性は弱いことを明らかにした。
また、各種抗酸化剤の免疫調節機能について検討し、α-トコフェロール、茶ポリフェノールなどの抗酸化成分がアレルギー抑制的に作用する可能性を示した。α-トコフェロールは多価不飽和脂肪酸の酸化に伴い誘導されるIgE産生の促進を強く抑制するだけでなく、セサミンとともにラットに摂食させると肺組織のロイコトリエン合成が特異的に抑制されることを示した。また、茶ポリフェノールがmM前後の高濃度領域ではラット腸間膜リンパ節リンパ球のIgE産生を促進するが、それ以下の低濃度領域ではIgE産生抑制効果を示すこと、ラット膜腔内細胞のヒスタミンおよびロイコトリエンの放出を強く抑制することなどを見出した。さらに、ラットへの摂食実験を実施し、茶ポリフェノール投与ラットにおいては腹腔内細胞のメディエーター放出能が顕著に低下することを明らかにした。これらの結果は、抗酸化成分をはじめとする食品中の微量成分摂取の適正化がアレルギー応答を低減させる可能性を示している。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 山田耕路: "食品成分の免疫調節機能と抗アレルギー食品の開発" 食品化学工学会誌. 42. 952-958 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] J-Y. Gu et al.: "Effect of sesamin and α-tocopherol, individually or in combination, onthe polyunsaturated fatty acid metabolism, chemical mediator production, and...." Biosci. Biotech. Biochem.59. 2198-2202 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] N. Matsuo et al.: "Inhibitory effect of tea polyphenols on histamine and leukotriene. B_4 release from rat peritoneal exudate cells." In Vitro Cell, Develop. Biol,. 32 (in press). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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