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ニホンジカによる林業被害発生メカニズムの解析と食性分析法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 07660181
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 林学
研究機関東京大学

研究代表者

高槻 成紀  東京大学, 農学部, 助教授 (00124595)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1995年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードシカ / 林業被害 / スギ / ヒノキ / 糞分析 / 食性
研究概要

近年日本各地でシカの個体数が急増し,農林業に被害をおよぼすようになった.本研究ではシカによる林業被害発生のメカニズムを解明するために,被害が発生する時期や,その背景としての食物環境などを記録し,その中で特に食性の解析に力点をおこうとするものである.
当初,千葉県の房総半島で調査を行う予定であったが,房総半島は季節変化が不明瞭であるため,被害発生のメカニズムをシカの食性から解明するにはあまり適していないと判断し,季節変化の明瞭な冷温帯である岩手県五葉山と栃木県日光周辺の調査地を選んだ.調査を実行する上での諸条件を整備するために,岩手県庁と栃木県庁を数回訪問して,調査の了解と協力態勢を整えた.分析試料は冷凍庫で保存している.
有害獣駆除によって得られた胃内容物試料を分析したところ,岩手県では一部の地域でスギの葉が検出されたが、樹皮は検出されなかった.栃木県ではスギのほかにヒノキが検出された.また,栃木において永久区を設けて,定期的にシカの糞を回収し,シカの利用度を評価したところ,シカの季節移動があり,積雪期になると植林されている低地にシカが降りてくることが示された.
糞分析のためにスギとヒノキの表皮細胞の顕微鏡写真を撮影し,プレパラートとした.夏と秋の糞を分析したが,スギやヒノキは検出されていないが,冬の糞からは検出される可能性が大きい.
現在調査は継続中であり,被害発生のメカニズムは解明されていないが、糞分析の摘要の見通しがついたこと,調査地が確定し,継続調査体勢が確保されたので,近い将来,そのメカニズムが解明できるものと期待される.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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