研究課題/領域番号 |
07660190
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
林学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
藤本 征司 静岡大学, 農学部, 助教授 (00113621)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1995年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 突出型樹形 / 沿下型樹形 / 競合的 / ノマディク / 森林景観 / 樹形 / 高木類 / 枝条形成 / 生育パターン |
研究概要 |
高木類の生育更新・樹形特性から見た森林景観の基本構造の把握を目的として、以下のような研究を行った。 1.静岡大学農学部附属上阿多古演習林と同大学大谷キャンパスに植栽された高木類の枝条形成パターンや樹形形成パターンについての形態生態学的解析 2.静岡大学農学部附属引佐演習林全体の森林景観の構造と推移についての生態学的研究 3.森林景観概念の理論的考察 マテバシイやミズナラ、ブナなどは、順次開葉するコブシなどとは異なり、一斉開葉を示していたが、マテバシイやミズナラなどとは異なり、ブナには、順次開葉するコブシと類似した幾つかの成長特性が認められた(例えば、成長単位が枝条にあるという性質、枝条における葉の配列パターン、頂部支配が顕著で、長枝と短枝を分枝する特性など)。このような研究結果より、アテバシイ型(ミズナラを含む)とブナ型の違いに関する幾つかの興味ある知見が得られ、例えば、ブナ型はおそらく、何らの樹形特性も修正することなく、ただ葉間期を短くする方向に変化することだけによって、コブシ型のものから徐々に進化し、一斉開葉を示すようになったものと推察された。 結局、本研究の展開により、筆者が提案している高木類を突出型樹種と沿下型樹種の2つに分ける類型区分が暖温帯域の高木類に対しても適用可能であることや、森林景観の生態学的基本構造や人間も含めた場合の森林景観の構造などがこのような考え方によって、より明確かつ具体的に説明できるようになることなどがわかった。
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