研究概要 |
褐藻コンブ目植物3種、マコンブLaminaria japonica Aresc‐houg、ガゴメKjellmaniella crassifolia Miyabe、スジメCo‐staria costata(C.Agardh)Saundersの幼胞子体を異なる水温下(5℃,10℃,15℃,18℃,22℃,25℃)と変動水温処理(15℃・1-24h,18℃・1-24h,22℃・1-24h,25℃・1-24h)させた後10℃で約30日間観察を行った。3種の幼胞子体ともに5-15℃では正常に生長したが、18-22℃ではそれらの生長率に強い低下があった。さらに高い水温下(18-25℃のガゴメ、22-25℃のマコンブとスジメ)では、胞子体の70-90%のものが死滅した。様々な変動水温処理を施した際、マコンブ(18℃ and22℃・6-12h)、ガゴメ(22℃・6-24h,25℃・3-6h)、スジメ(25℃・3-6h)において、胞子体のほとんどの細胞は分裂を止めるがマコンブとガゴメの少数の細胞では正常な分裂を継続または再開していた。
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