研究課題/領域番号 |
07660239
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
水産学一般
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研究機関 | 東京水産大学 |
研究代表者 |
岡本 信明 東京水産大学, 水産学部, 助教授 (40114912)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1995年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | コイ / NK細胞 / 好中球 / モノクローナル抗体 |
研究概要 |
新たにNK細胞として報告者らによって特定されたコイ好中球に対するモノクローナル抗体(mAb)を常法によって作製した。これらの中から、状況に応じて発現レベルを変化させる抗原が好中球の機能において重要な役割を演じていると考え、頭腎および末梢血好中球と比較して浸潤好中球において発現レベルが変化する抗原を認識するmAbを選択した。 その結果、腹腔内浸潤好中球において発現レベルの増す抗原を認識する3種類のmAbを得ることに成功した。その内の2つは好中球に特異的に反応し、フローサイトメーターによる解析から、細胞表面上の抗原を認識していることがわかった。また、これらのmAbが認識する細胞表面上の各抗原は、頭腎および末梢血好中球に比べ、腹腔内浸潤好中球でその発現レベルが増していることを確認した。もう一つのmAbは、頭腎および末梢血白血球には反応せず、腹腔内浸潤好中球にのみ反応した。このmAbはフローサイトメーターを用いた解析では腹腔内浸潤白血球と反応せず、酵素抗体法による光学顕微鏡観察でのみ反応したことから、この抗体は細胞内抗原を認識していると思われた(日本魚病学会春季大会発表)。 これらのmAbは、好中球の機能発現に関与する抗原を認識していると思われるので、これら抗体を用いてのコイ好中球のin vivoでのウイルス感染防御における役割に関する研究への道を開いたものと考える。
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