研究課題/領域番号 |
07660287
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
農業経済学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
生源寺 真一 (1996) 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (40196580)
荏開津 典生 (1995) 東京大学, 農学部, 教授 (40011928)
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研究分担者 |
杉本 義行 成城大学, 経済学部, 助教授 (70162899)
中嶋 康博 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (50202213)
生源寺 真一 東京大学, 農学部, 助教授 (40196580)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1996年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1995年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 産業組織 / ヨーロッパ / 食肉産業 / 製品差別化 / 市場構造 / 品質管理 / 認証制度 / アグリビジネス / 食品製造業 / 日英仏 |
研究概要 |
研究の対象は食肉産業である。それはわが国と英仏両国に存在していて互いを比較できて、しかも比較的産業規模の大きな食品製造業の一つである。本研究でとりあげた食肉産業は食肉加工業と子牛肉産業である。 1.食肉加工業は大きく2つの業態に分れる。一つはと蓄業(精肉過程を含む)であり、もう一つは食肉加工品(ハム・ソ-セージ)製造業である。それぞれについて詳細に調べた結果、以下のことが明らかになった。 (1)他の食品製造業と比べると、と蓄業の近代化は遅れている。そのために多数の小規模で非効率なと場が多く残っている。 (2)ヨーロッパは1993年の市場統合を契機にして食肉精度の抜本的な改革に着手したが、将来のと蓄業に大きな影響がでると予想される。 (3)今後のと蓄関連企業の競争力は、高い衛生管理技術を導入できるかに左右される。最終的にこの要因がと蓄業の市場構造を定めるであろう。消費者の安全性志向が著しく高まってきており、衛生規制を強化する制度改正が日英仏すべてで進められているからである。 (4)食肉加工品製造業の市場構造は消費者の嗜好に大きく左右される。嗜好には伝統性・歴史性が強く影響する。 2.子牛肉産業はわが国には存在しないけれども、将来の食肉産業を展望する上で特に重要な要素だと考えられる製品差別化に強く規定される産業であり、考察する価値があると判断した。子牛肉には伝導的生産方法によるものと、工業的生産方法によるものとがある。その実態を調べるため、あえてオランダの事例も研究対象に含めた。 (1)フランスで伝統的に生産される子牛肉では、製品差別化するためにラベルル-ジュと呼ばれる品質認証制度が用いられている。 (2)オランダで工業的に生産される子牛肉では、製品差別化するために最新の衛生管理手法であるHACCPが広く用いられつつある。
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