研究課題/領域番号 |
07660319
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業土木学・農村計画学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
月岡 存 三重大学, 生物資源学部, 助教授 (10024572)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | フレッシュコンクリート / 流動化剤 / 加水 / スランプ / 圧縮強度 / 乾燥収縮 / 凍結融解 / レディーミクストコンクリート |
研究概要 |
レディーミクストコンクリートを想定し、練混ぜ後の時間経過によりスランプロスなど品質の低下したフレッシュコンクリートの品質回復を目的とする実験研究を実施した。 実験では、練混ぜ後120〜200分経過してスランプの低下したベースコンクリートに、流動化剤または水を適量添加して再練混ぜすることによりコンクリートのスランプを回復させた。これらのコンクリートとベースコンクリートから採取した試料または作製した供試体を用いて、つぎに挙げる試験を行った。(1)スランプと空気量の経時変化の試験(2)ブリーティング試験(3)凝結時間試験(4)圧縮強度試験(5)凍結融解に対する耐久性試験(6)乾燥収縮(長さ変化)試験 その結果、流動化剤または水を添加する時期が、スランプ回復したコンクリートの凝結硬化前の性質と圧縮強度に大きく影響することを明らかにした。また、流動化剤添加と加水を比べた場合、スランプと空気量および凍結融解に対する耐久性では加水したコンクリートの方が効果があり、圧縮強度と乾燥収縮特性では流動化剤を添加したほうが有利であることなどがわかった。さらに、再練混ぜ後のコンクリートでは、空気量と単位水量(加水の場合)にとくに注意が必要であることもわかった。 以上のまとめとして、フレッシュコンクリートの品質回復のためには、流動化剤または水を添加して再練混ぜすることによりスランプを回復させるのが有効である。この場合、再練混ぜの時期は、ベースコンクリートの練混ぜ後120分までが無難であり、場合によっては150分くらいまでは可能性があると思われた。
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