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弾性波による植物の根圏生長量の非接触・非破壊計測

研究課題

研究課題/領域番号 07660340
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 農業機械学
研究機関京都大学

研究代表者

清水 浩  京都大学, 農学研究科, 助手 (50206207)

研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1996年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードアコースティックエミッション / 植物生長 / 根圏 / 非破壊 / 非接触 / 計測 / アコースティックエミッション(AE)
研究概要

最終年度である本年度は土壌から発生するAE波を検出し,その特徴について主として周波数領域において評価した.実験の結果より,計測系固有の特徴量によって計測結果が大きく影響を受けていることが推察される.あらかじめ計測系の伝達関数を求め,それによって計測結果を割るなどの操作によって可能な限り計測系そのものによる影響を排除したが,周波数領域における特徴的な成分については検出棒の直径によって異なる結果を得た.これは貫入する検出棒の断面積,土壌と接触する表面積が異なることから,実際にこのような周波数成分が土壌そのものから発生していると考えることも可能であるが,これを確認するにはさらなる実験が必要であり,現段階では結論的な言及は避ける.
しかしながら,計測系を一つに限定しその系より得られる実験結果の周波数解析によって特徴的なピークに着目すれば土壌からのAE波の解析により土壌中における植物根圏の生長をある程度把握する可能性が示唆された.今後は深さ,水分などをパラメータとした実験により,これらの可能性を追及する必要があると考える.
本研究における計測方法は土壌中から発生する弾性波を利用しているので,いわゆる普通の生育環境で計測が行え,しかも連続的に非破壊・非接触計測が実現できるところに大きな特色を有する.
植物の根圏生長の計測は,計測そのものが困難であったため,特に根圏生長の経済的な変化や地上部の生長との関係を調べたものは皆無に近い.上述のとおり,根圏の生長状態は植物全体の生長にとって非常に重要な意味を持っており,これを非破壊で連続的に計測する技術は,植物の効率的生産を目的とした植物の生長制御に関わる有効且つ貴重な知見を得るための重要なものであると位置づけられる.

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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