研究課題/領域番号 |
07660342
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
農業機械学
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研究機関 | 富山女子短期大学 |
研究代表者 |
桑原 宣彰 富山女子短期大学, 生活科学科, 教授 (80249101)
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研究分担者 |
岡本 嗣男 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (40031215)
尾畑 納子 富山女子短期大学, 生活科学科, 助教授 (60201406)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1995年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 農作業服 / 作業性 / 快適性 / 衣服素材 / 環境 / 紫外線透過性 / 悪臭 / 農薬 / 汚れ / 染色 / 紫外線被曝 / 汗 |
研究概要 |
農作業時の3K(きつい、汚い、危険)度を軽減し、安全で快適な作業環境を得る一方法として、農作業服からのアプローチを行った。その中でも、一連の地球環境問題から派生し、農作業時に関係の深い紫外線被曝、悪臭問題、農薬散布の3点に焦点を絞り、それから生じる問題の軽減を目的に、特に農作業服素材から基礎的な検討を行った。 1.農作業服素材の紫外線透過性:布の紫外線透過性の評価法を確立し、繊維の種類と染色による効果を明らかにした。そして布の紫外線透過の機構をKubelka理論を用いて解明し、農作業時、紫外線被曝を防止するために必要な農作業服素材の特性範囲を、布が汗を吸収した状態を含めて設定した。それに引き続いて、布の紫外線透過に及ぼす泥汚れの影響について検討し、泥等の微粒子が布に付着した際の透過機構を解明した。これによって、農作業服素材の紫外線透過性に関して基礎的で総合的な結論を得た。 2.農作業服素材への悪臭物質の吸着:各種悪臭物質の布への吸着性は、一般に吸湿性の高い繊維で高かった。そしてその吸着には湿度の影響が大きく、特に85%を超える高湿度領域で著しく高くなった。その機構は、低湿度領域ではラングミュア型、また高湿度領域では収着水に悪臭物質が溶解する型であることが分かった。 3.農作業服素材に付着した農薬の洗浄性:布に付着した農薬の洗浄性について基礎的な検討を行った。先ず付着農薬のガスクロによる分析及び洗浄試験用汚染布の作製等、評価方法を確立した。それによって、繊維の種類による付着性の違い、洗浄温度の影響及び洗剤の効果等を明らかにした。 これらの知見は、農作業服素材の開発、農作業服の設計、さらには作業者が農作業服を選択するに際し有用な知見を提供するものと考えられる。
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