研究課題/領域番号 |
07660371
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
菅原 邦生 宇都宮大学, 農学部, 教授 (50091947)
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研究分担者 |
古瀬 充宏 名古屋大学, 農学部, 助手 (30209176)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 一酸化窒素 / カテコールアミン / リジン-アルギニン拮抗 / アドレナリン作動神経 |
研究概要 |
リジン過剰飼料をニワトリヒナに給与すると飼料摂取量が減少する事が報告されていたが、これに視床下部カテコールアミンが関与しているか否かは明らかでなかった。飼料摂取量を減少させるのに十分な量と考えられたリジン過剰(対照の3倍)飼料を給与後、9日目に視床下部のカテコールアミン濃度を0、1、2、3時間後に定量した。飼料摂取量は5日目以降に減少しはじめ、9日目まで持続した。カテコールアミン濃度にはリジン含量ならびに時間経過による大きな変化はみられなかった。 カテコールアミンのノルアドレナリンを中枢に投与すると動物の摂食量が亢進することが知られていた。そこでまずニワトリにおいてカテコールアミンの前駆物質であるチロシンならびにチロシンの基質なるフェニルアラニンを中枢に投与した場合に、視床下部のカテコールアミン濃度や摂食行動が変化するかどうかを調査した。その結果、これらのアミノ酸を投与しても視床下部のカテコールアミン濃度や摂食行動に影響を認められなかった。次にアドレナリン作動神経系のα2受容体の刺激薬であるクロニジンを中枢に投与したところ、容量依存的に摂食量を亢進することが明らかとなった。このクロニジンによる摂食亢進は一酸化窒素の合成酵素の阻害薬により抑制された。 以上のことから、脳内カテコールアミン濃度は特定のアミノ酸の過剰や投与によって変化することはなく、ニワトリヒナの摂食に影響を与えないと言える。また、一酸化窒素とアドレナリン作動神経系がニワトリの摂食行動に相互的に働くことが示唆された。
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