研究課題/領域番号 |
07660376
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
川島 光夫 岐阜大学, 農学部, 教授 (10177686)
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研究分担者 |
田中 克英 東京農業大学, 農学部, 教授 (20021678)
上吉 道治 岐阜大学, 農学部, 教授 (00021709)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 血管作働性腸ペプチド / レセプター / ニワトリ / 視床下部 / 脳下垂体前葉 / 卵胞顆粒細胞 / プロジェステロン / プロラクチン / 血管作動性腸ペプチド |
研究概要 |
(1)ニワトリの視床下部、下垂体前葉および卵巣の卵胞膜と卵胞顆粒膜から細胞膜画分を調製し、これらの画分に^<125>Iで標識した血管作動性腸ペプチド(VIP)を加えるラジオリガンドアッセイ法で検討した。この結果、視床下部、下垂体前葉および卵胞顆粒膜においてはVIPに対する特異的結合物質が存在し、この結合物質はVIPに対して特異性、可逆性および飽和性と高い親和性および低い結合容量が認められ、VIPの受容体としての諸条件を備えていた。これに対して、卵胞膜においてはVIPの結合物質の存在が認められなかった。視床下部、下垂体前葉および卵胞顆粒膜におけるVIP受容体の結合性を産卵の有無という生理状態の異なるニワトリについて検討したところ、VIP受容体の結合性は生理状態の異なりによって異なることが明らかにされた。次にニワトリの排卵から次の排卵までの期間においても検討したところ、いずれの組織においても特定の時期に変動することが認められ、これらの時期はVIPが顕著に作用する時期であろうと推察された。 (2)ニワトリの卵胞顆粒膜細胞をCO_2培養装置で単層細胞培養し、これにVIPを含む培養液で培養したところ、プロジェステロン(P_4)産生量はVIP濃度の増加に伴い増加した。したがって、VIPは卵胞顆粒膜細胞のP_4産生能を促すものと推察された。 (3)休産しているニワトリにVIPを注射したところ、血中プロラクチン(PRL)濃度が増加したが、成長ホルモン濃度は顕著な変化が認められなかった。次に下垂体前葉のVIP受容体量の変化とPRL放出量の増加との関係を検討したところ、VIPが作用した直後にPRLの放出量が増加すた。この結果、視床下部-下垂体前葉系に対してはVIPが下垂体前葉からPRLの放出を促す生理作用をもつことが明らかとなった。
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