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ラットおよびウサギ帯状皮質の皮質皮質投射の解明

研究課題

研究課題/領域番号 07660400
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 基礎獣医学・基礎畜産学
研究機関東京農工大学

研究代表者

柴田 秀史  東京農工大学, 農学部, 助教授 (50145190)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード大脳辺縁系 / 線維結合 / 前帯状野 / 膨大後野 / 海馬後野
研究概要

ラットでは帯状皮質の一部である膨大後野からの皮質皮質投射の詳細を明らかにした.膨大後野は大きく膨大後の内への連合性投射および交連性投射,前帯状野・前頭野への投射,視覚野への投射,海馬後野への投射があることがわかった.膨大後野内へ連合性および交連性の投射は起始細胞の近傍には強い投射があるが,起始細胞から離れるにつれ投射は弱くなる.また,膨大後野を構成する顆粒性膨大後野と無顆粒性膨大後野の間には強い相互結合がある.膨大後野から前帯状野への主要な投射は,顆粒性膨大後野尾側部から起こり前帯状野尾側部へ投射するものと,無顆粒性膨大後野から起こり前帯状野尾側部と前頭2野尾側部に終わるものからなることを明らかにした.視覚野への投射は,主として無顆粒性膨大後野から起こり,18野に同側性に投射する.また,膨大後野から海馬後野への投射は,顆粒性膨大後野が前海馬台,旁海馬台,海馬台,嗅内野に,無顆粒性膨大後野は旁海馬台,嗅内野,嗅旁野へ主として同側優位に投射することがわかった.
ウサギでは,29d野吻側部が29d野吻側部内および24野尾側部に同側優位に投射し,18野と前海馬台内層に同側性に投射することを明らかにした.
以上の結果,帯状皮質の一部である膨大後野のうち顆粒性膨大後野は主として海馬後野のような辺縁皮質との結合関係が強いのに対し,無顆粒性膨大後野は視覚野のような感覚野と前帯状野あるいは前頭野のような辺縁皮質以外の領域との結合関係が強い.これらの結果は,膨大後野の出力には,主として顆粒性膨大後野→無顆粒性膨大後野→前帯状野・前頭野という最終的な運動に結びつく情報の流れと,無顆粒性膨大後野→感覚野あるいは海馬後野というフィードバックの情報の流れがあるものと考えられる.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 近藤しおり,柴田秀史: "前帯状野に投射する起始細胞の膨大後野における分布:逆行性標識法による検討" 第120回日本獣医学会講演要旨集. 170- (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 柴田秀史: "ラット膨大後野から前帯状野への投射:順行性軸索標識法による検討21GC02:第120回日本獣医学会講演要旨集" 170- (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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