• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

スナネズミにおける若齢肝硬変の病理発生に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07660428
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 応用獣医学
研究機関日本大学

研究代表者

藤原 公策  日本大学, 生物資源科学部, 教授 (60012689)

研究分担者 森友 忠昭  日本大学, 生物資源科学部, 講師 (20239677)
月瀬 東  日本大学, 生物資源科学部, 教授 (20059752)
研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードコレステロール添加食 / 肝硬変 / 脂肪肝 / 伊東細胞 / スナネズミ / コレステロール / 偽小葉 / PCNA
研究概要

コレステロール添加(0.2%〜1%)飼料により長期飼育したスナネズミにおける肝病変について病理組織学的に観察し,特に肝線維化と関連の深いとされる伊東細胞の変化を観察した。0.2%以上添加群では,投与開始後から血清コレステロール値の顕著な上昇がみられ,0.5%以上添加群では最高約1,000mg/dlに達した。コレステロール投与群の肝臓は灰白色を呈して腫大し,多結節状を呈した。病理組織学的には,早期からコレステロール蓄積を伴う肝細胞の腫大,類洞の狭窄を示し,長期投与によりzone3肝細胞の脂肪変性が強まり,限局性脂肪壊死が観察された.この領域では,α-SMA陽性の伊東細胞の集族,線維成分による網工形成がみられ,投与継続とともに伊東細胞の増殖とともに好銀・コラーゲン線維は増生・伸長し,Glisson鞘周囲から伸長してきた線維と接合した.0.2%群では,再生結節はみられなかったが,0.5〜1%群ではzone1および2に異型肝細胞増殖巣が発現して結節性に増性し,類洞の虚脱とともに再生結節間の線維成分は次第に密度を増し,再生結節を取り巻く薄い間質帯が形成されて肝硬変像を示した。このような肝硬変形成過程において,強い脂肪変性領域では,伊東細胞のα-SMA陽性化,樹状突起の伸長,周囲Disse腔内に細網あるいは膠原線維の放出がみられた。一部では伊東細胞の集族・増殖巣も散見されたが,その数は線維の増加・器質化に伴い減少した。以上のように,高コレステロール食投与スナネズミでは,高コレステロール血症とともに,早期に脂肪肝を呈し,肝細胞が強度の脂肪変性あるいは脂肪壊死を示す領域において,α-SMA陽性伊東細胞により細網・膠原線維が合成・放出され,長期投与により肝線維症あるいは肝硬変が形成された。

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Yamaguchi,I.et al.: "Effects of cytochrome P-450 inhibitors and inducers on CCL_4 toxicity in primary hepatocyte cultures from mongolian gerbils" J. Toxicol. Pathol.9. 329-339 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] I.Yamaguchi et al.: "Effects of cytochrome P-450 inhibitors and inducers on CCL_4 toxicity in primary hepatocyte cultures from mongolian gerbils" J.Toxicol.Pathol.9. 329-339 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yamaguchi,I.et al.: "Effects of cytochrome P-450 inhibitors and inducers on CCL_4 toxicity in primary hepatocyte cultures from mongolian gerbils" J.Toxicol.Pathol.9. 329-339 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi