研究課題/領域番号 |
07660435
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物資源科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
吉岡 まり子 京都大学, 農学研究科, 助手 (30220594)
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研究分担者 |
白石 信夫 京都大学, 農学研究科, 教授 (70026508)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | セルロースアセテート / アセチル化木材 / 二塩基酸無水物 / モノエポキシド / メタクリル酸エステル / 混練 / 生分解 / 反応性可塑剤 / 生分解性 / 可塑化 / セルロースジアセテート / コーンスターチ / エポキシ化合物 / ε-カプロラクトン / 土中埋没試験 |
研究概要 |
セルロースアセテート(CA)およびアセチル化木材をそれぞれ二塩基酸無水物/モノエポキシドとともに混練処理すると、その残存水酸基に反応性可塑剤が逐次エステル結合し、オリゴエステルい(OE)鎖がグラフトされる結果となり、効果的に内部可塑化が行われることが確認された。また、無水マレイン化オレイン酸メチル、あるいは、ドデセニルコハク酸無水物とCAを同様に混練しても、CAは効果的に可塑化された。この場合、さらにε-カプロラクトンを添加すると、材料の粘度が下がり、その加工性が大幅に向上した。なお、これらの反応はCAの置換度、可塑剤の種類、配合比、混練時間などに大きく影響されることが知られた。他方で、前者の可塑剤系を用いた場合、系中には未反応モノマーや可塑剤同士のみの反応により生成するホモオリゴマーも存在することが確認された。これらはCAの外部可塑剤として働き可塑化効果を高める一方で、成形物に見られるブリードアウト等の原因にもなっていた。この問題への対応策としてOE鎖のグラフト量および鎖長が意義があることが明らかになった。さらに、グラフトが不十分な場合でも、メタクリル酸エステル等を固定化試薬として配合することにより、可塑剤の種類や成形条件を選ぶことで良好な結果が得られた。試料の生分解性を検討した結果、可塑剤の分子量が小さいほど、フェニル基や二重結合を含むよりは単結合、直鎖状のものが、また、デンプンを含む場合、その含有率が大きいほど生分解が迅速に進むことが知られた。なお、今回の試験では、非生分解性対照試料としてポリプロピレンおよび高密度ポリエチレンを用い、当該サンプルには、置換度1.7のCAをマトリックスポリマーとして用いたが、2年間の試験期間において、対照試料が全く分解しなかったのに対し、当該諸サンプルは、上記の傾向に従い外観の変化、重量減少が進み、2年以内に全て消失した。
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