研究課題/領域番号 |
07670005
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
和気 健二郎 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (50223441)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | X線顕微鏡 / 肝臓 / 類洞 / 星細胞 / 三次元構造 / ゴルジ法 / ステレオ写真 / 類洞壁細胞 |
研究概要 |
すでに光学顕微鏡、透過型電子顕微鏡(TEM)、および走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて肝臓の類洞を構成している細胞とその構築による類洞壁の構造を報告してきた。これらの細胞のなかで類洞周囲に存在する星細胞は複雑に分枝する長い突起をのばしているので、その三次元的構造を知ることは困難であった。そこで細胞の全体を染める方法としてゴルジ渡銀法で星細胞を検出し、それを焦点深度の長い投影型X線顕微鏡で撮影しその立体像の観察を行った。まずゴルジ染色を施した組織ブロックを滑走型ミクロトームで100ミクロンの厚さに切断し、(1)臨界点乾燥したもの、もしくは(2)平板の上に切片を置きエポキシ樹脂を薄膜状にかけて硬化させたものを試料室に入れ観察した。X線像はステレオ像として撮影した。その結果一枚の写真から細胞全体の立体像が光学顕微鏡以上の分解能で解説できた。また従来観察が困難であった星細胞相互の関係や内皮細胞との関係を明らかにすることができた。今後改良すべき問題は(1)鏡体内の試料位置を調整する装置の開発、(2)像のコントラストの増強、(3)CCDカメラの取り付け、などハード面の改善と試料作製法の開発を計画している。これらの問題が解決されると、X線顕微鏡は実用化され、生物学、組織学の分野において大きく貢献することが期待される。
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