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抹消神経再生軸索におけるbFGF受容体の機能発現に関する免疫組織化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07670014
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 解剖学一般(含組織学・発生学)
研究機関神戸大学

研究代表者

藤本 悦子  神戸大学, 医学部, 助手 (00107947)

研究分担者 溝口 明  京都大学, 医学部, 助教授 (90181916)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1995年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードbFGF受容体(FGFR-1) / bFGF / 末梢神経 / 神経再生 / 再生軸索 / シュワン細胞 / 基底膜 / 免疫組織化学
研究概要

以下の結果が得られた。
1.末梢神経(伏在神経)の再生軸索が基底膜のチューブ内を伸びる実験系を開発した。この再生軸索にbFGFを局所投与すると、bFGFは基底膜を通過してチューブ内に浸透したが、bFGFは再生軸索の細胞膜に、再生軸索が基底膜と接触している部位でのみ結合した。このときbFGFの免疫組織化学の反応は細胞膜上で点線状に認められた。再生軸索が基底膜と接触しない部位ではbFGFと再生軸索の結合は成立しなかった。
2.bFGFのレセプター(FGFR-1)が、再生軸索の細胞膜に点線状に発現した。この発現は、再生軸索が基底膜と接触する部位と接触しない部位の両方において認められた。しかし、再生軸索がシュワン細胞の突起で囲まれるようになると消失した。
3.正常伏在神経の軸索表面にはbFGFの免疫反応も、FGFR-1の免疫反応も認められなかった。
これらの結果から、bFGFのレセプターは障害時に、抹消神経再生軸索の細胞膜に一過性に発現するが、その機能は再生軸索が基底膜と接触することによって初めて発揮されることが示唆される。言い換えると、末梢神経の再生過程において、神経細胞が直接bFGFを利用して、その栄養効果を享受するためには、自身がシュワン細胞の基底膜と接触することが必須であると考えられる。本研究の解析結果は、末梢神経の再生のメカニズムを明かにすることに寄与すると思われる。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 藤本悦子: "神経再生と神経栄養因子" Clinical Neuroscience. 13. 846-848 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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