研究課題/領域番号 |
07670017
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
福本 哲夫 山口大学, 医学部, 教授 (00040171)
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研究分担者 |
窪田 信子 山口大学, 医学部, 助手 (70227578)
澤田 知夫 山口大学, 医学部, 講師 (90187295)
藤倉 義久 大分医科大学, 医学部, 教授 (10165368)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 胎仔肝臓 / 再生胸腺 / モノクローナル抗体 / 免疫組織化学 / T細胞の分化 / 血管構築 / 胸腺上皮細胞 / 造血 / Flow cytofluormetry / 造血巣の移動 / ラット / 胎仔肝 / BrdU / Flow cytofluorometry / 胸腺 |
研究概要 |
造血巣の移動時に見られる細胞動態について、ラット胎仔肝における造血巣の変化と、放射線照射後に再生してくる再生胸腺について解析した。胎仔肝における造決巣の変化についてはその消退の過程における造血系細胞と肝実質細胞の細胞間の相互作用を解析する目的で、胎仔肝組織を免疫原としてモノクローナル抗体を作製し既にUB-11とUB-12というモノクローナル抗体を作製し報告してきた(Fujikura et al.,1990)。今回は更にUB-18、及びHAM10、HAM11のモクローナル抗体を作り解析した。UB-12がラット胎仔肝造血系細胞の大部分を標識するモノクローナル抗体であったのに対しUB-18は胎仔肝造血系細胞の数%に陽性であり成熟ラットの骨髄細胞の数%を標識する抗体であり現在その抗体の認識する抗原は何かとか従来から報告されているCD34などの血液幹細胞に特異的な抗原に対する抗体との異同を解析中である。またHAM10と11はラットの胎仔の肝実質細胞の細胞質などに認められる抗原でミトコンドリアや小胞体に特異的な抗原を認識する抗体であった。興味深いことにHAM10抗原は造血の盛んな12〜16日頃に強く発現したが、HAM11抗原はむしろ造血の消退する18日以降に強く発現した(Lovely et al.,1996)。これらの肝実質細胞のHAM10とHAM11抗体によって認識される分子の発現の変化と造血巣の変化との間には何らかの関係があるものと考え現在検討中である。 次に、再生胸腺については再生してくる胸腺を支える脈管構築について、血管にスミを注入し解析し、その再生胸腺における重要性と、急速なT細胞造血を支えると考えられる胸腺上皮細胞の免疫組織学的変化(胸腺液性因子FTSに対する抗体などを用いた)について解析し考察を加えた。 今後は再生胸腺における胸腺上皮細胞におこる変化を形態学的、機能的に解明して、急速なT細胞造血を支える仕組みについて究明をおこなって行きたい。
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