研究課題/領域番号 |
07670026
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
村田 長芳 鹿児島大学, 医学部, 教授 (60020765)
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研究分担者 |
大森 淳 鹿児島大学, 医学部, 助手 (10281221)
津山 新一郎 鹿児島大学, 医学部, 助教授 (30041346)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 高圧凍結 / 凍結置換 / 組織化学 / フリーズフラクチャー / 免疫組織化学 / レクチン / グリココンジュゲート / 消化管 / 高圧凍結技法 / 超微形態 / 複合糖質 |
研究概要 |
高圧凍結技法は急速凍結技法にかわる新しい凍結技法として注目されている。急速凍結技法に比して、約十倍以上の深さにわたり理想的な硝子様状態を作り出す事が出来る。急速凍結法は液体窒素を用いた場合、理想的な硝子様状態は10ミクロンメーター程度であるのに対し、高圧凍結技法を用いた場合には100ミクロンメーターを越えて理想的な硝子様状態を作る事が出来る。10ミクロンでは、大きな細胞一つをも理想的な凍結状態にすることが出来ないが、高圧凍結法の場合は細胞数個を理想的凍結状態にする事が出来る。 現時点では高圧凍結技法を用いて生物試料を観察する方向に二つの方向が考えられる。一つは高圧凍結後、凍結置換を行い、親水性樹脂等に包現した後、これに免疫組織化学的染色、複合糖質染色を施す方法である。この処置により、可溶性物質のかなりのものが試料中に保存され、普通標本では検出されない物質が検出されたり、同じ物質でも高密度に標識されるようになる。このような事実を消化管細胞を用いて上述の染色で種々の例において確認した。 高速凍結技法のもう一つの応用は、凍結後フリーズフラクチャーし、ディープエッチングをかけて、細胞構造を超高倍率の電顕像として観察する方法である。この研究は山梨医大第一解剖大野教授のグループとの共同研究として行っているが、急速凍結に比し、広い範囲で理想的な凍結状態が得られるために、広い範囲でのクラスチャー像を観察する事が可能となり、消化管細胞を中心に種々の興味深い結果を得ている。 その他に高圧凍結技法の啓蒙のため二回の講習会と講演会での説明を行った。一つは1996年2月17日に日本電顕学会九州支部の講習会のオルガナイザーとして高圧凍結の講習会を開催し、もう一つは1996年7月16日に第7回電顕サマースクールでの講演で本技術の紹介を行った。
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