研究課題/領域番号 |
07670037
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
坂部 貢 東海大学, 医学部, 助教授 (70162302)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | ファブリチウス嚢 / 性ホルモン / ブルソポエチン / アポトーシス / Bリンパ球 / ブルソポペチン / Bリンパ球分化 |
研究概要 |
生後15日齢の雄鶏(白色レグホン種)に、性ステロイドホルモンとして、テストステロンプロピオネート(TP)、エストラジオール17β(E)、副腎皮質ステロイドホルモンとしてデキサメサゾン(DEX)を5日間連日投与し、ファブリチウス嚢の形態的変化と機能変化について検討した。その結果、1)TP、E、DEXいずれの投与群も非投与群(コントロール群)と比べて有意(P<0.05)に、ファブリチウス嚢の重量の減少を引き起こした。またその強さは、DEX>TP>Eの順で大きい。2)組織学的には、髄質の細胞(リンパ球)密度が著しく減少し、ホルモン(SH)投与による影響は、主に髄質に生じることが示唆された。また、TUNEL法によるアポトーシス細胞の解析では、SH投与によりTUNEL陽性細胞の数は有意(P<0.05)に上昇し、特に髄質と皮質の境界部に多数認められた。さらに電子顕微鏡的観察においても、アポトーシス小体を認める多数のリンパ球がSH投与群において認められた。3)次に、ファブリチウス嚢におけるBリンパ球の分化・成熟に重要な働きのあることが判明している、髄質上皮細胞(REC)より分泌されるブルソポエチンの分泌、mRNAの発現量にSHがどのような影響を与えるかについては、SH投与群において、ブルソポエチンの分泌が著しく抑制され、それと平行してブルソポエチンのmRNA発現量も抑制された。4)以上の結果より、SH投与によるBリンパ球に対するアポトーシスの誘導に、RECからのブルソポエチン分泌の減少による嚢内微小環境の変化が強く影響している可能性が示唆された。
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