研究課題/領域番号 |
07670060
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生理学一般
|
研究機関 | 宮崎医科大学 |
研究代表者 |
丸山 真杉 宮崎医科大学, 医学部, 教授 (40173968)
|
研究分担者 |
杉木 雅彦 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (00226440)
吉田 悦男 宮崎医科大学, 医学部, 助教授 (30220627)
|
研究期間 (年度) |
1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
|
キーワード | 蛇毒 / 出血毒 / 金属酵素 / 阻害物質 / フィブリン分解酵素 |
研究概要 |
蛇毒金属酵素阻害物質研究の第一歩として、まず5種類の動物血清とヒト血清の蛇毒金属酵素であるjararafibrase Iの線溶活性に対する阻害活性をフィブリン平板で検討した。その結果マウス、ラット血清では完全阻害が認められたが、ヒト、イヌ、ウサギ、モルモット血清では阻害が見られずに、反対に2〜10倍の活性亢進作用が見出された。次にマウス血清を用いて阻害活性の濃度依存性を確認したところ、血清量が低濃度の場合には約80%のフィブリン溶解活性増強が起こり、濃度を上げていくと抑制がかかりだすことが見出された。36.9μgのjararafibraseを完全阻害するのに29.8μlをマウス血清を要した。同様の阻害実験を^<14>Cでラベルしたgelatinを用いてjararafibrase Iのgelatinase活性に関して検討したところ、マウス血清は非常に強くgelatinase活性を阻害したが、ヒト血清も濃度を上げると阻害が認められることが判明した。したがって、ヒト血清にも阻害物質が存在するが、その濃度がマウス血清に比較して著しく低いか、あるいは阻害比活性が低いことが考えられた。次に血清中のjararafibrase I結合物質の分子量をjararafibrase Iを^<125>Iでラベルし、ヒト及びラット血清とincubation後、SDS電気泳動にかけ、autoradiographyにて検討した。その結果、ヒト血清中ではおそれらくα_2マクログロブリンとみられる非常に高分子量の物質と100%結合しており、ラットではヒトの高分子量結合物質と一致するバンドと、もう一本分子量約180,000のバンドが認められた。現在このラット血清中に存在する高分子量と低分子量のjararafibrase I結合蛋白の精製を試みているところである。
|