研究課題/領域番号 |
07670076
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
本間 さと 北海道大学, 医学部, 助教授 (20142713)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | サーカディアンリズム / 細胞培養 / バゾプレッシン / VIP / グリア細胞 |
研究概要 |
本研究は哺乳動物の生物時計である視交叉上核(SCN)神経細胞の分散およびスライスの2種の単層培養系を用い、神経ペプチド放出量のサーカディアンリズムを指標に、自律振動機構を細胞レベルで解明することを目的として行われた。実験はウィスター系仔ラットのSCNを用いて行われた。 1、伝達物質放出のリズム:分散培養では、SCNの代表的神経伝達物質であるバゾプレッシン(AVP)とVIPの放出量に、培養24時間後よりほぼ同一位相、同一周期のサーカディアンリズムが観察された。両ペプチドリズムは、その後4-6週間に渡り安定して持続し、周期および位相関係は培養期間を通じて一定していた。Well当たりの細胞数、細胞密度によって周期や位相関係に変化は見られなかった。スライス培養でも、同一周期、同一位相のリズムが培養2-6週に渡り安定して存続した。 2、視交叉上核グリア細胞の役割:培養1-2日目に分裂阻止剤を投与し、グリア増殖を抑制した培養系では、分裂阻止剤を用いなかった対照群に比較して、分散培養では、両リズムの周期、位相関係に有意の差はみられなかったが、スライス培養では、AVP、VIPリズムが異なる周期でフリーランすることが確認された。 3、考察および結論:シナプス結合の欠如した、培養の初期からペプチド分泌にリズムが存在することから、液性連絡によるリズム周期が考えられる。分裂阻止剤の投与によりスライス培養で観察された両リズム間の脱同調は、ラットSCNが少なくとも2つの振動体から構成されることを示しており、SCNのグリア細胞が両振動体のカップリングに重要な役割を果たしている可能性が高い。分散培養での脱同調の欠如は、SCN内の構造の維持が各ペプチド細胞間のカップリングに重要であることを示唆している。
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