研究課題/領域番号 |
07670095
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
堀 清記 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (80068452)
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研究分担者 |
堀 和子 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (30068514)
辻田 純三 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (30104235)
佐々木 貞雄 兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (20104276)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1995年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 褐色脂肪細胞 / 熱産生 / 細胞内イオン濃度 / 寒冷曝露 / サーモヂェニン / 脂肪代謝 |
研究概要 |
寒冷馴化ラット褐色脂肪細胞の超高圧電子顕微鏡法による立体観察は生理研の電顕を用いて行ったが、温暖馴化細胞に較べて明らかに糸粒体の膨化と脂質滴の変形をみとめた。褐色脂肪細胞の凍結切片を用いたX線微小部分析法では寒冷馴化細胞の糸粒体のNa、Cl濃度の低下および水分含量の上昇を認めた。 従来より分離した小胞体上のチトクロームP450の発ガン物質(NDMA)に対する脱メチル化、脱ニトロ化などの薬物代謝に関する生化学的研究結果がある。本研究では、まずこの小胞体を燐脂質で作った人工膜に埋め込み、その膜にパッチクランプ法を適用し、細胞内小器官の内膜に存在するイオンチャネルの特性を明らかにしようとした。今回分離した小胞体はアクリダインオレンジを用いたHPLCによって薬物代謝のような生体酸化時に内腔が高い形でのH^+勾配を形成するが、パッチクランプ法では二種類のコンダクタンスを認めた。Cl^-およびH^+やK^+のような陽イオンのものと推察された。本方法を寒冷馴化ラットより分画した糸粒体に適用したところ、内膜を介してH^+勾配が存在する時、小胞体に見られたような陽イオンのコンダクタンスを認めた。寒冷馴化時の糸粒体内でのサーモジェニンを中心とする電子伝達系酵素の発熱機構の中にこのようなコンダクタンスを示すある種のイオンチャネルが存在し、上述のようなイオン動態および水輸送をもたらすのではないだろうか。
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