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プロテインキナーゼCζの存在多様性と細胞増殖における役割

研究課題

研究課題/領域番号 07670118
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 薬理学一般
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

山本 慧  慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (50138129)

研究分担者 西川 喜代孝  慶応義塾大学, 医学部, 助手 (40218128)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードPKCζ / 細胞増殖 / 表皮細胞
研究概要

まず、WYF-31細胞の増殖制御に伴う1-PKCζ, h-PKCζK変化について10%FCS存在下で増殖期にある細胞と、0.5%FCS存在下で静止期にある細胞での比較を行った。その結果、増殖を制御させると可溶性画分、膜画分ともにh-PKCζK量が減少し1-PKCζの量が増加することが明らかとなった。このことは、1-PKCζ, h-PKCζ各々が細胞周期特異的な役割を果たしている可能性を示唆している。次に、両PKCζの差異を分子レベルで明らかにする目的でPKCζのC末端ペプチドに対する特異的抗体を作製し、更にこの抗体を用いた抗体カラムによる検討を行った。その結果、h-PKCζは効率よく抗体カラムに吸着するのに対し、1-PKCζはほとんど吸着しないことが明らかとなった。このことは、1-PKCζはintactの状態ではC末端の抗体に対し、認識されにくい構造になっていることを示している。そこで次に、1-PKCζ, h-PKCζは同一のタンパクに由来しているのか否かを検討するためWYF-31細胞にPKCζの遺伝子を導入し、stableにPKCζを高発現させた細胞を樹立し両PKCζの発現量を比較、検討した。その結果、得られた3株の高発現株いずれにおいてもh-PKCζの発現量がWYF-31細胞に比べて顕著に増大していること、1-PKCζの発現量についてはWYF-31細胞と差異は認められないことが明らかとなった。これらの結果は、h-PKCζは従来報告されているPKCζに相当するものであり、1-PKCζはh-PKCζとは別のタンパクに由来している可能性を示している。更に両者は外来性基質のリン酸化、及び自己リン酸化に関してco-factor要求性が異なることを確認しており、この結果も上記の可能性を示唆している。
以上の結果から、WYF-31細胞にはPKCζのC末端ペフチド抗原に対するエピトープを共有し、酵素学的性質からも同じaPKCアイソザイムのグループに分類されるものの、従来のPKCζとは異なるタンパクに由来すると考えられる1-PKCζが存在することで、更に1-PKCζは静止期的WYF-31細胞において重要な役割を果たしている可能性が示された。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Nishikawa, K. et al: "The presence of phorbol ester responsive and non-responsive forms of the ζisozyme of protein kinase C in mouse epidermal cells" Cellular Signalling. 5. 491-504 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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