• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

海洋毒によって修飾したNaチャネルを用いての抗不整脈薬作用機序の解析

研究課題

研究課題/領域番号 07670122
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 薬理学一般
研究機関金沢医科大学

研究代表者

西尾 眞友  金沢医科大学, 医学部, 教授 (80156041)

研究分担者 吉田 純子  金沢医科大学, 医学部, 講師 (20064628)
高村 省三  金沢医科大学, 医学部, 助教授 (60064507)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
キーワードNaチャネル / sea anemone toxin II / テトロドトキシン / リドカイン / 心室筋 / パッチクランプ法
研究概要

コラゲナーゼによって単離したモルモット心室筋細胞にwhole-cellバッチクランプ法を適用し,活動電位およびNaチャネル電流を記録した。海洋毒sea anemone toxin II(ATX II)は,20-30nMでNaチャネル電流の不活性化を著しく抑制し,活動電位持続時間を2倍に延長した。Naチャネル電流を抑制することによって作用を示す抗不整脈薬リドカインやNaチャネルの特異的なブロッカーであるテトロドトキシンは,このAXT IIによって修飾されたNaチャネル電流を,正常のNaチャネル電流に比べ,低濃度で強く抑制した。これらの結果から,ATX IIはNaチャネルのキネティックスを変えるだけでなく,テトロドトキシンやリドカインに対する感受性を増加させることが示された。また,ATX IIにより修飾されたNa電流のリドカインによる抑制の機序にオ-ブンチャネルブロックが関与している可能性を示唆する結果が得られた。Naチャネルのmodel switching(速い不活性化を示すモードから遅い不活性化を示すモードへの転化)が最近明らかになっている。本研究の結果は,海洋毒によって修飾された不活性化の遅いNaチャネルにおいてmodel switchingが起こっている可能性を示唆するものであるので,この点を解明するため,また,リドカインによるオープンチャネルブロックを確認するために単一チャネルレベルでの解析に着手した。
本研究は,海洋毒によってNaチャネルの開閉機構を修飾しておき,このチャネルに対する抗不整脈薬の作用を調べることによって,抗不整脈薬の作用機序の詳細な解析が可能となることを示唆している。また,海洋毒と抗不整脈薬の相互作用を検討することによって,Naチャネル内における抗不整脈薬の結合部位と結合様式を明確にするうえでの手がかりが見いだされることが期待される。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi