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ニワトリ抗体H鎖定常部遺伝子群の構成

研究課題

研究課題/領域番号 07670144
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 医化学一般
研究機関京都大学

研究代表者

清水 章  京都大学, 遺伝子実験施設, 教授 (00162694)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード抗体クラス変換 / 抗体遺伝子 / S領域 / 鳥類 / イントロン / 遺伝子組換え / 繰り返し配列 / 分子進化
研究概要

本研究では、ニワトリにおける抗体H鎖定常部遺伝子群の全構成を分子生物学的手法によって解明し、H鎖定常部遺伝子群の発現制御機構を進化学的考察も含めて明らかにし、総合的理解を深めることを目指した。将来遺伝子の組換えや繰り返し配列の解析を行うことを念頭に、その障害となりうる、個体差(遺伝的多型)を排除するため、ニワトリにおける数少ない近交系のひとつであるV系統(H-B15)のラムダファージ遺伝子ライブラリーを作製した。このライブラリーから、H鎖遺伝子J領域からμ鎖定常部までをカバーするクローン群ならびにα鎖定常部を含むクローンを複数単離することができた。ニワトリでは、J領域からμ鎖定常部までの距離および定常部位の各エキソン間の距離がマウス,ヒトに比べ大きいことが判明した。ニワトリのゲノムサイズは哺乳類に比べおよそ1/3と小さく、ニワトリ遺伝子のイントロンが一般に哺乳類のそれに比して短いことを考慮すると、この結果はニワトリとマウス、ヒトの哺乳類では免疫グロブリン遺伝子の発現機構が異なっている可能性を示唆しており、進化上の問題として興味深い。上のクローンを用いて、マウスのS領域(SμとSα)プローブとのクロスハイブリダイゼイションを行った結果、J領域からμ鎖定常部までの範囲に、マウスのSμ、Sα領域と弱くではあるが相同性のある配列があることがわかった。このことから、ニワトリにもクラススイッチを制御するS領域が存在することが予想される。ただしその相同性は、マウスのS領域同士(SμとSα)間の相同性と比較して有意に低いことが信号の強度から判明した。実際のクラススイッチの際、この領域がどのように働いているかについて議論するには、この領域の塩基配列の詳しい解析や他のアイソタイプについての同様の解析が必要である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 清水 章: "抗体機能の発現とその制御" 蛋白質 核酸 酵素. 40. 2107-2117 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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