研究課題/領域番号 |
07670149
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
水野 健作 九州大学, 理学部, 助教授 (70128396)
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研究分担者 |
原野 友之 九州大学, 理学部, 助手 (80037275)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | プロテインキナーゼ / LIMK / TESK1 / LIMモチーフ / ジンクフィンガーモチーフ |
研究概要 |
私たちは最近、LIMモチーフと呼ばれる特徴的なジンクフィンガー構造を分子内にもつ新規なプロテインキナーゼLIMK1のcDNAクローニングに成功した。LIMモチーフは転写因子、細胞接着班蛋白質などに見られるモチーフで蛋白質間の相互作用に関与しているといわれている。本研究では、LIMK1の細胞内での機能を明らかにするため、その発現分布、細胞内局在性、キナーゼ活性について検討し、以下の結果を得た。また、LIMK1と相同性の高いプロテインキナーゼをスクリーニングし、2種の新規なプロテインキナーゼのcDNAをクローニングした。 1)LIMK1と同じドメイン構成からなり、全体で約50%の相同性を持つLIMK2cDNAをトリ、ラット、ヒトcDNAライブラリーよりクローリングした。また、精巣に高発現し、キナーゼドメインでLIMKと高い相同性を持つが、LIMモチーフをもたず、C末端部にプロリンリッチ配列を持つ新規なプロテインキナーゼTESK1のcDNAをクローニングした。 2)LIMK1およびLIMK2をCOS細胞に発現させ、これらのキナーゼが主に細胞質に局在し、セリン/スレオニンキナーゼ活性を持つことを明らかにした。 3)A431細胞内でLIMK1に結合するチロシンリン酸化された分子量140Kの蛋白質pp140の存在を明らかにした。LIMモチーフは蛋白質間の相互作用を担っていることが示唆されているので、LIMK1はLIMモチーフを介してpp140と相互作用し、そのキナーゼ活性や細胞内局在性が調節されているものと推定される。
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