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ウイルス増殖にかかわる宿主細胞因子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 07670161
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 医化学一般
研究機関(財)東京都臨床医学総合研究所

研究代表者

川喜田 正夫  財団法人東京都臨床医学総合研究所, 医化学研究部門, 研究員 (00012740)

研究分担者 青木 和久  東京都臨床医学総合研究所, 医化学研究部門, 研究員 (00280785)
星野 真人  東京都臨床医学総合研究所, 医化学研究部門, 研究員 (40212196)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1995年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードウイルス抵抗性変異細胞 / パラミクソウイルス / ニューカッスル病ウイルス / UDP-ガラクトース輸送体 / インターフェロン
研究概要

1.UDP-カラクトース輸送体(UGT)欠損細胞Had-1の欠損の相補に関係するヒト遺伝子の断片からexon trap法によって単離されたDNA(152bp)をプローブとしてヒトTIG細胞cDNAライブラリーをスクリーニングし、約1kbのcDNA断片を得た。RACE(rapid amplification of cDNA ends)法によって3'末端および5'末端方向への伸長をはかり、最終的に393アミノ酸残基のORFをもつ2.6kbのcDNAの構造を確定することができた。このORF部分を発現ベクターpMKITneoに組み込んだpMKITneo/UGTプラスミドをHad-1にトランスフェクトしたところ、Had-1のレクチン感受性(GS-II^s, WGA^r)が形質転換体では親株FM3Aと同様のGS-II^r, WGA^sに復帰した。また、ニューカッスル病ウイルスに対する感受性も同時に復帰することが認められた。これらの結果に基づいて、我々が単離したcDNAがUGT cDNAであることが確認された。糖ヌクレオチド輸送体は糖転移酵素と並んで細胞表面糖鎖合成およびその制御に重要な役割を果たしていると考えられるが、従来その構造が解明されたものはなかった。UGT cDNAの単離と構造決定はその意味で画期的であり、ウイルス増殖関連遺伝子の分野のみならず、糖鎖生物学の分野においても大きな意味を持つ成果である。
2.以下の事実に基づいて、IFNによるHad-2細胞中のNDV複製阻害の標的がmRNAの翻訳段階であることを明らかにした。NDV感染初期におけるNDV mRNA合成はHad-2細胞中では30-40%阻害されるが、NDV複製の完全阻害を説明するには不十分である。このmRNA合成阻害はcycloheximide(CHX)の添加によって回復し、CHX存在下感染3h後にはFM3A, Had-2両細胞中にほぼ同量のNDV mRNAが蓄積する。この時点でCHXを除去したところ、FM3A細胞中ではNDVタンパク質の合成が認められたが、Had-2細胞中では認められず、翻訳不全が示された。細胞性のタンパク質合成に関しては両細胞の間に差はなかった。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Ono, A.: "Conformational abberance of Sendai virus Fo protein in thapsigargin-treated cells allowing exit from the endoplasmic reticulum but causing arrest at the Golgi complex" J. Biochem.118. 1248-1254 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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