研究課題/領域番号 |
07670163
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
米倉 秀人 東北大学, 医学部, 助教授 (80240373)
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研究分担者 |
加藤 一郎 東北大学, 医学部, 助手 (50250741)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | Reg / Pancreatic islet β-cells / Regeneration / Transgenic mouse / Gene targeting |
研究概要 |
regは、再生増殖を誘導したラットの膵ランゲルハンス島由来のcDNAライブラリーから分離された遺伝子で、再生時の膵ランゲルハンス島β細胞で強く発現する。本研究の目的は、reg蛋白の機能を解明するため、膵ランゲルハンス島β細胞でreg蛋白を過剰発現するトランスジェニックマウスとreg遺伝子を欠損させた遺伝子標的マウスを作成することである。 平成7年度の研究は、以下のとおりに進行した。 1)インスリンプロモーターとregの融合遺伝子を導入したトランスジェニックマウスを作製した。 2)トランスジェニックマウスより膵ランゲルハンス島を分離し、ノーザン法、ウエスタン法、免疫組織学的方法によりreg蛋白が常に膵β細胞で発現されていることを確認した。 3)このreg蛋白過剰発現マウスの膵β細胞の形態、大きさは、正常マウスと差は認められなかったが、膵ランゲルハンス島を分離しin vitroで膵β細胞の増殖能を検討したところ、reg蛋白過剰発現マウスの膵ランゲルハンス島は正常マウスと比較して1.5〜3倍のDNA合成が見られ、reg蛋白を過剰発現しているβ細胞は増殖能が上昇していることが示された。 4)染色体上の遺伝子が変異reg遺伝子と相同組替えにより入れ換わったES細胞株ES1.4由来の変異細胞株をマウス胞胚に注入して代理母に移入し、キメラ個体を得た。 5)4)で得られたキメラマウスの交配を行なったが、ES1.4由来の変異細胞株により作製したマウスは変異遺伝子のジャームライントランスミッションを起こさず、reg遺伝子欠損マウスは得られなかった。 6)新しいES細胞株TT2に遺伝子標的ベクターを導入して染色体上の遺伝子が相同組換えにより入れ換わった変異細胞株を選択し、新たにreg遺伝子欠損マウスの作製を行っている。
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