研究課題/領域番号 |
07670180
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
神崎 暁郎 川崎医科大学, 医学部, 講師 (40148698)
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研究分担者 |
井上 孝文 川崎医科大学, 医学部, 助手 (60203238)
和田 秀穂 川崎医科大学, 医学部, 講師 (70191830)
八幡 義人 川崎医科大学, 医学部, 教授 (70069011)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 赤血球膜 / 遺伝子解析 / Protein4.2 / Band3 / 膜物性 / 電顕学的検索 / 形態形成 / Protein 4.2 / Band 3 / Red cell membrane proteins / Band4.2 / Morphogenesis / Gene mutation / Microelectrongraphy |
研究概要 |
1995‐1997年の2カ年間における赤血球膜蛋白分画4.2の研究成績を以下に示す。 1.先天性溶血性貧血症例における赤血球膜淡白分画4.2(P4.2)異常について: (1)P4.2完全欠損症 (1)P4.2遺伝子異常: P4.2Komatsu(523GAT→TAT)とP4.2Shiga(371CGC→TGC)の新たな遺伝子異常を発見した。 (2)分画3(B3)遺伝子異常. 新たな2種の遺伝子異常を発見した。 第1は、B3Okinawa例で、allele Okinawa(G714R)+Memphis II polymorphism(K56E+P854L)とallele Fukuoka(G130R)の二重ヘテロ接合体であった。この遺伝子異常によりP4.2の完全欠損に加え、著明なB3欠損を生ずると考えられた。 第2は、世界で初めてP4.2+B3複合型完全欠損症を発見した。その病因はB3遺伝子異常に基づき、codon646のC→T一塩基置換によるnonsense mutationであることが判明した。 (2)P4.2部分欠損症 多くはB3部分欠損を伴う遺伝性球状赤血球症(HS)であることが判明した。 HS30例についてB3遺伝子のSSCPスクリーニングを行ったところ、5,12,17,19exonに遺伝子異常が発見された。 (3)P4.2variant P4.2doublet Nagano(72/74kD)の病因について、遺伝子解析及び生化学的検討を行った。 その成績はP4.2遺伝子のexon10にR488Hとなる異常がヘテロ接合体として発見された。 2.赤血球膜の形態形成について: (1)ヒト赤芽球においる膜蛋白発現 赤芽球においてはspectrin,glycophorinとB3が始めに発現し、分化に従いband4.1とankyrinの発現がみられ、さらにP4.2は最も分化した赤芽球で発現することが判明した。 (2)P4.2の生理的機能 生化学的及び免疫電顕的検討の成績から、P4.2がスペクトリン骨格網とB3蛋白とを直接連結するアンカー的役割を果たしている可能性が示唆された。
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