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Epstein-Barr ウィルスの発癌機序に関する諸因子の検索

研究課題

研究課題/領域番号 07670191
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 人体病理学
研究機関千葉大学

研究代表者

三方 淳男  千葉大学, 医学部, 教授 (40051289)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードEpstein-Barr Virus / 悪性リンパ腫 / 胃癌 / ホジキン病 / ネパール王国
研究概要

悪性リンパ腫については、現在までに計86例で、EBER-ISH法によってEBVの関与を検索した。ホジキン病40例中17例、42.5%、組織型別ではMC型12/22、NS型3/8、LP型1/5、LD型1/5でEBVgenomeが陽性であった。非ホジキン・リンパ腫では、Bリンパ腫32例中のバ-キット型1例、Tリンパ腫14例中の7例がEBER-1陽性であった。末梢性Tリンパ腫での高いEBV陽性率が注目されるが、中国のリンパ腫でも同様の傾向が報告されていて、今後のより大規模な調査と発癌への関与の研究が必要であると思われた。
ネパール王国トリブバン大学病理およびパタン病院病理における過去2年間の生検、切除例より、悪性リンパ腫24例、胃癌57例を得てEBER-1ISH法により検索を行った。ホジキン病8例中7例(すべてMC型)が陽性、非ホジキン・リンパ腫はBリンパ腫14例、Tリンパ腫2例であり、バ-キット型の1例のみが陽性であった。胃癌では、57例中1例のみにEBV関与が認められた。この例は、リンパ上皮腫様の胃癌であった。H.pyloriは、EBV陽性の1例を含む16例に陽性であり、低分化癌での合併が高頻度にみられた。NPCのリンパ節転移の1例もEBV陽性であった。
本邦とネパール王国例を比較すると、ホジキン病におけるEBVの関与は、ネパール王国でより高率のようである。ホンジュラスでは米国ロスアンジェルスに比べて、ホジキン病にMC型が多く、EBV陽性例も多いという報告と同様の傾向が窺われる。胃癌については、EBVの関与は、本邦(全胃癌の約6.0%)と同等かやや低いと推測される。両疾患とも、今後症例数を増やしてさらに検討の必要があろう。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Mikta,A et al: "Epstein-Barr virus genomes in Hodgkin′s disease and non-Hodgkin's lymphomas" Pathology International. 45. 735-741 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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