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早期肝細胞癌における細胞外マトリックスの分解に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07670192
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 人体病理学
研究機関千葉大学

研究代表者

近藤 福雄  千葉大学, 医学部, 助手 (80186858)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード肝細胞癌 / 早期肝細胞癌 / 間質浸潤 / matrix metalloproteinase / 細胞外マトリックス
研究概要

早期の肝細胞癌が線維性隔壁・被膜に浸潤する像(間質浸潤)が,肝細胞癌の病理診断や,癌の進展過程解明に有用であると明らかになった。今回は,その間質浸潤のメカニズムを細胞外マトリックス分解酵素matrix matalloproteinase(MMP)の発現の面から,明らかにした.
まず,肝細胞癌の間質浸潤の形態的評価の確実な切除例と培検例を用いた。この凍結標本を-30℃(クリオスタット内)で細切,CO_2incubatorで3時間モネンシン処理。その後,peridate-lysine-parapholmaldehyde(PLP)固定液で4℃で一晩固定。通常の方法でパラフィン包埋。そして,MMPのモノクローナル抗体各種を用いて免疫染色を行った。
また,各種コラーゲンも染色した。
その結果:MMPは一部の腫瘍細胞内に陽性に染色された。MMP陽性細胞は,癌胞巣内部よりも,線維組織内,線維と癌組織との境界部により高頻度にみられた。これは癌浸潤の合目的的結果と考えられた。現在,染色性の感度・特異性向上のためさらに条件設定を工夫している。
以上の結果は,これまで不明であった間質浸潤のメカニズム解明の第一歩となりうるものであり,また従来から鑑別の難しかった"肝細胞癌の間質浸潤"と"間質内の残存良性肝組織"とを鑑別する一助となる可能性を示唆した。
今後生検例にも応用し,良・悪性の判定の困難な症例の確定診断という実用的目的にも役立てたい。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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