研究課題/領域番号 |
07670202
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
大澤 政彦 大阪大学, 医学部, 助手 (80213685)
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研究分担者 |
富田 裕彦 大阪大学, 医学部, 助手 (60263266)
菅野 祐幸 大阪大学, 医学部, 助手 (40252663)
青笹 克之 大阪大学, 医学部, 教授 (30115985)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1995年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | Epstein-Barr virus / non-Hcdykin lymphoma / Hodgkins lymphoma / Polymorpic reticulosis / Polymerase chain reaction / In situ hybridization / Pleara lymphoma |
研究概要 |
近年臓器移植患者や後天性免疫不全症候群(AIDS)患者に発症するリンパ腫にEBVゲノムが高率に認められリンパ腫発症との関連が注目されている。我々は明らかな免疫不全の無い胸膜リンパ腫(pyothorax-associated lymphoma;PAL)、副腎リンパ腫(AL)、鼻腔リンパ腫(NL)およびホジキン病(HD)についてEpstein-Barr virus(EBV)の関与を検討し以下の点を明らかにした。(1)PAL36例について検討を行ったところpolymerase chain reaction(PCR)法では全例にEBVゲノムを認めin situ hybridization(ISH)法で85%の腫瘍細胞にEBVを認めた。また、88%にEBVのoncoproteinであるLatent menbrane protein-1(LMP-1)が発現していた。潜伏感染蛋白の発現形式やEBVサブタイプの頻度はAIDS患者に発症するリンパ腫と同様であった。このことはPAL発症に普遍的にEBVが関与していると考えられた。(Mod Pathol,1995)(2)AL20例について同様の検討を行ったところ40%の症例にEBVが関与していることが明らかとなった。潜伏感染蛋白の発現形式やEBVサブタイプの頻度はAIDS患者に発症するリンパ腫と同様であった。(Mod Pathol,in press)(3)HDの年齢分布は本邦、欧米、発展途上国で大きな違いがあるがEBV関連HDの分布は混合型が形成する年齢分布に一致し、本邦では40歳以上、男性、混合型HDのほとんどすべてがEBV関連HDである。(Cancer,1996)(4)NLは欧米に比べアジア地区い多くまた本邦内でも沖縄に多い。そこで、沖縄と大阪のNL症例でEBVの潜伏感染の有無を検討した。EBVはB細胞性で約40%、T細胞性で約90%に認められ、その頻度は両地区で差が無い。また健常人における陽性率にも差が無い。(Lab lnvest 1995)
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