• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

消化器癌の組織形態におけるTGF-βs, TGF-β受容体および関連タンパクの影響

研究課題

研究課題/領域番号 07670215
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 人体病理学
研究機関自治医科大学

研究代表者

甲斐 敏弘  自治医科大学, 医学部, 助手 (40260830)

研究分担者 宮田 道夫  自治医科大学, 医学部, 教授 (90048976)
川上 正舒  自治医科大学, 医学部, 助教授 (40161286)
山田 茂樹  自治医科大学, 医学部, 講師 (80220375)
竹田津 文俊  自治医科大学, 医学部, 講師 (90254937)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
キーワードTGF-β / TGF-β受容体 / LTBP / 胃癌分化度
研究概要

1.研究目的:TGF-βには細胞増殖抑制作用のみならず,組織発生や分化促進作用があることが知られている.TGF-βの消化器癌の組織形態における作用を明らかにする目的で胃癌・大腸癌のTGF-β,TGF-β受容体,および関連タンパク発現を検討した.
2.対象と方法:以下の標本に対し免疫組織染色法によりTGF-β関連物質(TGF-β1,β2,β3,I型受容体,II型受容体,endoglin, LTBP)の発現を検討した.またin situ hybridizationはnon-specific stainingのため充分な検討はできなかった.
(1)胃癌:手術標本25例,腹水胃癌細胞3例,胃癌細胞株(KATO-III, MKN-289)
(2)大腸癌:手術標本30例
3.結果:(1)胃癌においては,分化度によりTGF-β関連蛋白の発現に違いがみられた.つまり,低分化型胃癌ではTGF-β1,β2,β3,I型受容体,II型受容体,endogkin共に多くの症例で発現していたが,分化型胃癌では,TGF-β1,β2,I型受容体の発現の頻度が低かった.また腹水胃癌細胞や株化細胞も分化度に応じた発現を示した.(2)大腸癌においては,分化型胃癌類似の発現パターンを示した.
4.考察:胃癌では,分化度によりTGF-β2,β2やTGF-βI型受容体の発現に大きな違いが見られ,その形態にTGF-βが深く関与していると思われる.分化型胃癌と低分化型胃癌は転移様式等でも大きく異なる,今後進展や転移に対するTGF-βの役割を検討する必要がある.大腸癌では,多くの症例が分化型胃癌類似の発現パターンを示すたものの胃癌とは若干の違いがあり,さらに検討が必要と思われる.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T. Kai, taketazu et al: "Distribution of Transorming Growth Factor-β and Its Receptors in Gastric Carcinoma Tissue" Japanese Journal of Cancer Research. 87(in press). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi