研究課題/領域番号 |
07670236
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
森岡 哲夫 新潟大学, 医学部, 助教授 (00210146)
|
研究分担者 |
清水 不二雄 新潟大学, 医学部, 教授 (40012728)
追手 巍 新潟大学, 医学部, 教授 (60018744)
|
研究期間 (年度) |
1995 – 1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1995年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
|
キーワード | ループス腎炎 / ヌクレオソーム / アミロイドP蛋白 / ヒストン / DNA / Immune complex / SLE / 糸球体基底膜 / 血清アミロイドP蛋白 |
研究概要 |
ループス腎炎発症にはDNA・ヒストンなどの核抗原を含む免疫複合体の糸球体への沈着が重要と考えられる。しかしながらこの核抗原の糸球体への沈着機序は不明な点が多い。細胞核内においてはヒストン、DNAが互いに強く結合してヌクレオソームを形作っており細胞死において核クロマチンから、freeのヒストン、DNAというよりはオリゴヌクレオソームの形で血中に放出される。これらのヌクレオソームと抗核抗体がICを形成する可能性がより高いと考えられる。 本研究ではヌクレオソームが糸球体に沈着しうるか、また血清中の主なるDNA結合蛋白であるアミロイドPがこの沈着にどのように関るかについて検討した。 前年度での研究成果をもとに今年度は以下の結果を得た。 ラットGBMでは抗ヒトアミロイドPを用いた免疫組織化学ではアミロイドPの存在を確認できなかった。 ヒトアミロイドPをラットの左腎に環流したが沈着は確認できなかった。 ヒトGBMへのDNA・ヌクレオソームのin vitroでの沈着がSAPによるものであることの確認のためヒトGBMをトリプシン処理した。処理GBMでは抗SAPのELISAでは検出できなかったが抗collagenIVの発現は若干の減弱を見たのみだった。この処理GBMではDNA・ヌクレオソームの沈着が50%程度に減弱した。これらの結果から少なくともヒトにおいては核抗原のGBMへの沈着にアミロイドPが一部関与している可能性が考えられる。
|