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C型肝炎の病態解明に関する実験病理および分子ウイルス学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07670264
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 実験病理学
研究機関国立予防衛生研究所

研究代表者

阿部 賢治  国立予防衛生研究所, 感染病理部, 主任研究員 (60130415)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードC型肝炎ウイルス / チンパンジー実験 / 遺伝子変異 / 慢性C型肝炎 / Escape mutant / ウイルスキャリア
研究概要

C型肝炎ウイルス(HCV)感染症は高率にキャリア化することが知られているが、そのメカニズムは未だ明確にされていない。そこで本年度は、HCV遺伝子の変異と肝炎の進展の関係についてチンパンジー実験から解析した。方法は、HCV-F株の接種により感染が成立した6頭のチンパンジーから経時的に採取した血清を用いてnested RT-PCR法によりHVRを含むE1〜E2領域の遺伝子(399bp)を増幅した。得られたDNAをpBluescriptベクターを用いてクローニングし、少なくとも6クローンの遺伝子について塩基配列を決定した。その結果、計132個のアミノ酸における変異を比較したところ、急性発症で終わるものは、その変異は軽度であった。これに対し、慢性肝炎に移行するものは、感染早期から遺伝子変異を認めた。慢性期におけるアミノ酸変異は血清ALT値の変動を示す1例では比較的強い傾向を示したが、不顕性持続感染例では軽度であった。アミノ酸変異は特定の箇所に発生するのではなく各個体で異なっていた。また特にHVR内に変異が集中する傾向はみられず、その隣接部にも同等に観察された。このようなescape mutantの出現が、HCVの持続感染成立に深く関与していることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 阿部賢治: "ウッドチャック肝炎,肝癌の比較病理" 肝臓. 36. 333-335 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 阿部賢治: "チンパンジーを用いたHCV感染実験" 肝臓. 36. 330-333 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 阿部賢治: "ホルマリン固定パラフィン包埋肝癌組織からのHCV-RNA高感度検出法を用いた日本人肝癌とHCVの関連" 日本臨床. 53. 782-786 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 阿部賢治: "Hepatitis C and virus infectious in hepataullular carcinoma-analysis of direct detection of viral genome in paraffin-embedded tissues-" Cancer. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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