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リーシュマニアの新しいP-糖タンパク質の構造と機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07670293
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 寄生虫学(含医用動物学)
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

片倉 賢  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (10130155)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1995年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワードリーシュマニア / P-糖タンパク質 / 薬剤耐性 / 膜輸送タンパク質 / 遺伝子 / DNA / 原虫 / PCR法
研究概要

P-糖タンパク質は、ATP結合領域をもつ膜輸送タンパク質であり、リーシュマニアの薬剤耐性の分子機構において中心的役割を果たしていることが最近の研究によって明らかになってきている。これまで2つの異なるタイプのP-糖タンパク質遺伝子がリーシュマニアから単離されているが、今回、これらとは異なる新しいタイプのP-糖タンパク質遺伝子と考えられる遺伝子をクローニングし、その全塩基配列を決定した。まず、L. amazonensisのDNAを材料として、P-糖タンパク質遺伝子群に共通なATP結合領域をPCR法で増幅した。次いで、この断片をプローブとしてλGEM-11ゲノムライブラリーをスクリーニングし、得られた陽性ファージをサブクローニングしたのち、プライマーウォーキング法によってオープンリーディングフレーム(ORF)の塩基配列を決定した。ORFは3801塩基対からなり、推定される1267のアミノ酸配列は、2つのATP結合領域をもつ膜貫通型のP-糖タンパク質遺伝子機構を示した。ヒトのP-糖タンパク質遺伝子MDR1(1280残基)とのアミノ酸ホモロジーは39%であり、リーシュマニアの既知のP-糖タンパク質遺伝子であるldmdr1(1341残基)およびltpgpA(1548残基)とのホモロジーは47%および29%であった。また、サザンハイブリダイゼイションによる解析の結果、この遺伝子は単一遺伝子であるものと考えられた。以上の結果から、今回クローニングした遺伝子は、リーシュマニアの新しいタイプのP-糖タンパク質遺伝子である可能性が強く示唆された。現在、本遺伝子を発現ベクターに組み込み、リーシュマニア細胞内で発現させることにより、その機能を明らかにする実験を進めている。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 片倉賢 他: "リーシュマニア症の薬物療法とリーシュマニアの薬剤耐性" メディアサークル. 40. 285-293 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 大友弘士 他: "微生物のVIRULENCE.原虫" Clinical Infection and Chemotherapy. 1. 38-41 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Saito, S. et al.: "Eosinophil chemotactic activity in Leishmania amazonensis promastigotes." Parasitology Research. (in press).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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