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黄色ブドウ球菌の新たなADP-リボシル化毒素について

研究課題

研究課題/領域番号 07670299
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 細菌学(含真菌学)
研究機関千葉大学

研究代表者

三宅 眞実  千葉大学, 医学部, 助手 (10251175)

研究分担者 野田 公俊  千葉大学, 医学部, 教授 (60164703)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードブドウ球菌 / ADP-リボシル化 / 細菌毒素
研究概要

本研究の目的は、咽頭粘膜感染症を起こした患者から分離した黄色ブドウ球菌の新たな病原因子としてADP-リボシル化活性を持つ物質(以下、ADPR-TOX)に着目し、その精製をめざすとともに性状を明らかにすることにある。
ADPR-TOXはヒト白血病細胞HL-60の膜蛋白(分子量約80kDa、以下p80)をADP-リボシル化(以下、リボシル化)するが、その最適pH域は5-7.5で、37℃、60分間の反応で安定に検出された。|adenylate-^<32>P|NADの替わりに|^<32>P|ADP-riboseで反応を行うとp80のリボシル化が起こらないことから、p80のリボシル化は非酵素学的なリボシル化類似の反応の結果ではなく、他の細菌性リボシル化毒素と同様な典型的リボシル化反応によることが示唆された。また、ADPR-TOXは限外濾過膜の通過性から、分子量50-100kと予想され、60℃、10分間処理で失活する易熱性物質であった。
菌を37℃、20時間培養した遠心上清を硫酸アンモニウムで濃縮して粗ADPR-TOX液とした。粗ADPR-TOX液を2回のDEAE-Toyopearlクロマトグラフィーに供した後、Superose、Phenyl-Sepharoseカラムを用いたFPLCによって精製を進めたが、まだ数本の混在蛋白質が見られ完全精製には至っていない。
粗ADPR-TOX液中には、免疫学的方法によってα毒素とロイコシジンの存在が確認されたが、精製を進めることで前者はADPR-TOX画分と分離することができ、また後者はADPR-TOXと異なる挙動を示すことが明らかとなった。Superose後のリボシル化活性画分にはHL-60細胞への障害活性が存在しており、ADPR-TOXが細胞障害性を担っている可能性があると考えているが、この点は種々の培養細胞を用いて検討することが必要であると考える。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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