研究課題/領域番号 |
07670355
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 国立公衆衛生院 |
研究代表者 |
中島 節子 国立公衆衛生院, 衛生微生物学部, 室長 (80124402)
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研究分担者 |
中島 捷久 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (40012778)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | インフルエンザ / H3N2ウイルス / モノクローナル抗体 / スポット合成法 / 連続配列エピトープ / ヒト回復期血清 / ELISA / インフルエンザウイルス / HAタンパク質 / マウスモノクローナル抗体 |
研究概要 |
インフルエンザA/蒲田/14/91(H3N2)ウイルス血球凝集素(HA)に対するマウスモノクローナル抗体を作製した。一方同ウイルスHAに対する10個のペプチドからなる連続エピトープをスポット合成法によりセルロースメンブレン上で合成した。モノクローナル抗体と反応するエピトープを中和抵抗株のアミノ酸配列から同定した。モノクローナル抗体#203、#44及び#207と反応するアミノ酸はそれぞれHA分子上のアミノ酸残基141と156、83と172、及び122であった。一方、これらのモノクローナル抗体と反応したスポットは、それぞれ120-129、118-128と153-162、及び122-131のペプチドに対するものであった。両者の相関は#207に対するものにだけ認められた。3種類のモノクローナル抗体のうち#203に対する中和抵抗株はマウスのポリクローナル抗体との反応性が低下しており、ポリクローナル抗体中のこのモノクローナル抗体が占める比率が高いことが予想された。A/蒲田/14/91類似株に感染したヒト回復期血清中の抗体とモノクローナル抗体との競合実験を9例の患者のペア血清を用いてELISAで行った。急性期の血清ではいずれも3種類のモノクローナル抗体の一定量に対する結合を阻止しなかった。回復期血清は6例において#203と#207の結合を血清の希釈濃度40倍から1280倍で50%阻止した。一方#44の結合は1例で40倍希釈でみられただけであった。この結果からヒト回復期血清中には特定のエピトープと反応する抗体が多量に含まれていることがわかった。92/93シ-ズンに出現した抗原変異株は#203及び#207と反応しないことから、抗原性のドリフトがヒト血清中に多量に含まれている抗体による中和を免れた変異ウイルスが出現することにより起こると考えられた。
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