• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

マンノース結合蛋白による補体活性化における制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 07670376
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 免疫学
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

松下 操  福島県立医科大学, 医学部, 講師 (00165812)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードMBP / MASP / C1インヒビター / 補体 / レクチン経路
研究概要

血清レクチンの1つマンノース結合蛋白(MBP)は生体防御に関与している。MBPは補体成分C/S様のセリンプロテアーゼのMASPと複合体を形成しておりMBPが糖鎖リガンドに結合すると,MASPはC4とC2を分解する。この活性化経路は補体のレクチン経路と呼ばれている。古典的経路において,Clsは血清中のC1インヒビター(C1INH)により活性化が制御されているが,レクチン経路においても構造 機能上C1sに類似のMASPがC1INHの制御を受けているかを本研究で検討した。ヒト血清より精製したMBP,MASP,C1INHを用いて,MASPによるC4分解活性およびマンナン結合MBP-MASPによるC3コンバルターゼ(C4b2a)形成能に及ぼすC1INHの効果を調べたところ,いずれの系においてもC1INHは阻害的に働いた。またC1INHの阻害様式を検討したところ,上記の2つの系において,いずれもMASP-C1INHが1分子ずつ強固に結合した複合体の形成が見られた。しかし,Cls-C1INHが形成後,複合体がC1qから解離することによりC1qのオプソニン活性が発揮されるのに比して,MASP-C1INHでは,この複合体のMBPからの解離が認められなかった。これらの結果は,C1INHは古典的経路とレクチン経路において,それらを構成するセリンプロテアーゼに対して阻害的に作用するものの,両者で,異なる生物活性を持つことを示している。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 松下操: "レクチン経路と病態" 日本臨床免疫学会会誌. 18. 171-174 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Misao Matsushita: "The lectin pathway of complement activation" Research in Immunology. (in press).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Takashi Fujita: "Mannose-binding protein recognizes glioma cells" Jpn J.Cancer Res.86. 187-192 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Misao Matsushita: "The Gly-54→ASP allelic formof human mannose-binding protein (MBP)fails to bind MBP-associated serine protease" Biochem J. 311. 1021-1023 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Misao Matsushita: "Cleavaga of the third component of complement(C3)by mannose-binding protein-associated serine protease(MASP)with subsequent complement activation" Immunobilogy. 194. 443-448 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Itaru Terai: "α_2-macroglobulin binds and inhibits mannose-binding protein-associated serine protease" Int.Immunol. 7. 1579-1584 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Misao Matsushita: "Collectins" ed by A.Ezekowitz,k.Reid and K.Sastry.RG landes Co.Austin U.S.(in press),

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi