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NF-IL6欠損マウスを用いた免疫応答、サイトカインネットワークの解析

研究課題

研究課題/領域番号 07670391
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 免疫学
研究機関大阪府立母子保健総合医療センター・研究所

研究代表者

吉田 進昭  大阪府立母子保健総合医療センター研究所, 部長 (10250341)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードジーンターゲティング / 転写因子 / NF-IL6 / NF-IL6β / マクロファージ / サイトカイン / リステリア / 脂肪細胞
研究概要

NF-IL6は、急性炎症において活性化される多くのサイトカインや急性期蛋白遺伝子の転写、マクロファージの分化や活性化に関与している。我々は、昨年度NF-IL6欠損マウスはリステリアに対して易感染性を示し、NF-IL6がマクロファージの細胞内殺菌、腫瘍障害活性、G-CSFの転写活性化に重要な転写因子であることを明らかにしてきた。
本年度はNF-IL6β欠損マウスを作製し、両者の形質変化を比較検討した。NF-IL6βは急性期蛋白の発現誘導においてNF-IL6と相乗的に作用し、特にC3とSAA-1においてはNF-IL6βが重要と考えられている。しかし、テルペン油による局所炎症の誘導においてはこれらの発現は障害されていなかった。またマクロファージにおけるサイトカイン遺伝子発現調節も、RT-PCRで見る限りG-CSFを含めて異常を認めなかった。マクロファージの細胞内殺菌や腫瘍障害活性なども障害されておらず、実際NF-IL6βはリステリアのような細胞内寄生細菌に対して感受性を示さなかった。
NF-IL6が機能を代償している可能性も否定できず、NF-IL6とNF-IL6βを同時に欠損するダブルノックアウトマウスの作製が重要と考えられるため、その樹立、解析を続けている。一方、脂肪細胞の分化においてはNF-IL6β、ついでNF-IL6、C/EBPの順に発現がみられること、また線維芽細胞のインスリンとデキサメサゾンによる脂肪細胞への分化の系でNF-IL6βを強制発現させるとこれを促進することなどから、これらのファミリー遺伝子は脂肪細胞分化に深くかかわっていると考えられる。実際、NF-IL6欠損マウスにおいては精巣上体の脂肪組織が発達せず、今後より詳細な解析を続けていく。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] S. Akira et al.: "Transcription factors NF-IL6 and APRF involved in gp130-mediated signaling pathway" Ann. NY Acad, Sci.762. 15-27 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 吉田進昭: "IL-6関連遺伝子ノックアウトマウス" 病態生理. 14. 982-988 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 吉田進昭: "IL-6およびレセプター関連遺伝子ノックアウトマウス" 臨床免疫. 28(印刷中). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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