研究課題/領域番号 |
07670428
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 秋田大学 (1996) 福島県立医科大学 (1995) |
研究代表者 |
本橋 豊 秋田大学, 医学部, 教授 (10174351)
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研究分担者 |
高野 健人 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (80126234)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 高齢者 / 活動能力 / 睡眠の質 / 生活リズム / サーカディアンリズム / 生活体力 / 同調 / 脳波 / 生活リズム同調 / 脳卒中後遺症 / 在宅ケア |
研究概要 |
本研究は高齢者の活動能力と睡眠の質を向上させるために、これまで客観的な定量的評価がなされて来なかった高齢者の生活リズムを多角的に指標化し、実用的な生活リズム強化手法を開発するとともに、そのシステム化を図った。生体リズム同調強化のための手法に関する以下の4つの研究を行った。(1)個人差に応じた保健指導を可能にする遺伝的背景を考慮したタイピング化の手法の研究:この研究では、体温や左右握力などの生理的サーカディアンリズムの周期を計測し、24時間周期からのずれの分布を明らかにし、サーカディアンリズムの周期が遺伝的に規定されていることを明らかにした。(2)質の高い夜間の睡眠及び日中の高い覚醒度の保持するために必要な生活リズム同調の研究:在宅脳卒中後遺症者と自立高齢者を対象に、簡易生活リズム質問票を開発し、その信頼性・妥当性を検討した。また客観的指標として、覚醒時の脳波α波パワースペクトル強度を測定し、生活体力・ADLとの関係を明らかにした。(3)物理的・化学的因子による同調手法に関する研究:簡易生活リズム質問票の中に、高照度光照射、食事のタイミングに関する質問を組み入れ、簡便な評価が可能になるようにした。(4)社会的接触、社会的支援による同調手法に関する研究:簡易生活リズム質問票の中に社会的接触・社会的支援の項目を組み入れるとともに、脳波α波パワースペクトル強度の測定結果から、社会的支援と日中覚醒度との関連を明らかにした。また、高齢者と子供の世代間交流に関する調査研究を行い、地域における高齢者への社会支援のあり方を研究した。本研究の結果、実用可能な新しい生活リズム質問票が完成し、さらに脳波測定による客観的覚醒度測定が可能になった。また、高齢者の生活リズム同調状態が的確に把握され、高齢者の日中の活動能力を高めるための具体的技法が明らかにされたことで、高齢者保健福祉活動の客観的評価の上にも役立つものと期待される。
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