研究課題/領域番号 |
07670431
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
中村 裕之 金沢大学, 医学部, 助教授 (30231476)
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研究分担者 |
吉田 雅美 金沢大学, 医学部, 助手 (90251925)
長瀬 博文 金沢大学, 医学部, 講師 (00251918)
岡澤 孝雄 金沢大学, 留学生センター, 教授 (70145192)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1995年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 物理的環境刺激 / 神経免疫系 / natural killer cell / ストレス / CRH / マイクロ波 / β-エンドルフィン / 妊娠 / ドパミン / プロゲステロン / 騒音 / 体温 |
研究概要 |
妊娠期におけるマイクロ波の全身暴露によってもたらされる内分泌-免疫系への影響を脳内神経伝達物質との関連において解明することを目的に、マイクロ波(周波数2,450MHz、強度10mW/cm^2、90分間)暴露による脾臓細胞中ナチュラルキラー細胞活性(NKCA)とNK細胞サブセットおよび血中β-エンドルフィン(βEP)、エストラジオール(E_2)とプロゲステロン(P)の変化を妊娠ラットあるいは処女ラットにおいて検討した。処女ラットでは認められなかったが、妊娠ラットのマイクロ波暴露群のNKCAとCD16+CD57-は非暴露群に比べ有意に減少した。E_2の有意な減少は、処女ラット、妊娠ラットともに認められたが、βEPとPの有意な増加は、妊娠ラットにおいてのみであった。これらの結果により、熱ストレス時には、細胞性免疫機能を低下させることにより妊娠の維持に有利になるような妊娠時のホメオスターシスの機序が想定された。また、次の実験では、妊娠期におけるストレスによってもたらされる内分泌-免疫系への影響を脳内神経伝達物質との関連において明らかにすることを目的に、妊娠ラットと処女ラットに水浸ストレスを暴露させ、暴露後のNKCAと脳内コルチコトロピン放出ホルモン(CRH)、ドパミン(DA)への影響を評価した。処女ラットのストレス暴露後のNKCAは非暴露群に比べ有意に減少したが、妊娠ラットではその減少は認められなかった。視床下部CRHの有意な減少と前頭葉皮質と側坐核におけるDA代謝率,P, βEPの有意な増加は、処女ラットにおいてのみ認められた。以上より妊娠期のストレス時には、中脳-皮質および中脳-辺縁系DA活性および視床下部CRHが関与し、またPに代表される胎盤系と下垂体あるいは胎盤由来のβEPの作用と協調して、妊娠によるストレス時の細胞性免疫低下に対する抑制作用が発現することが推定された。
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