研究課題/領域番号 |
07670463
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
渡辺 美鈴 (渡部 美鈴) 大阪医科大学, 医学部, 講師 (30084924)
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研究分担者 |
土手 友太郎 大阪医科大学, 医学部, 講師 (10257868)
織田 行雄 大阪医科大学, 医学部, 講師 (80247840)
河野 公一 大阪医科大学, 医学部, 教授 (30111016)
谷岡 穣 大阪医科大学, 医学部, 助手 (60236685)
吉田 康久 大阪医科大学, 医学部, 教授 (40084834)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 老人保健施設 / 保護者 / 退所先 / 介護場所 / ケースワーカー / 家庭交流 / 家庭復帰 / 高齢者 / 在宅ケア / 介護意識 |
研究概要 |
本研究は、大都市近郊に位置する老人保健施設(老健施設)入所者の特性とその家族の介護意思や家族との交流状況を観察することにより、地域ケア、在宅ケアについて考察したものである。 対象者は121人の入所者とその家族である。入所者は、高年齢の女性で、自立度が低く(ランクB,C53%)、痴呆は68%の者にあった。家族状況としては、子供数は比較的多いが(2人以上71%)、入所前の世帯は独居(40%)が多かった。入所者は病院からの入所が多く(60%)、病院への退所が多かった(53%)。入所者の55%は6ヶ月以上の長期入所になっていた。介護者は主に娘と嫁で、自分自身健康と感じている者が多く、介護者の63%は仕事をしていた。しかし、副介護者のある者(28%)は少なかった。 面会回数は保護者の居住地が老健施設と同じ市であることや保護者が配偶者である場合には多い傾向を示すが、子供数や退所先とは関係なかった。一方、正月時の帰宅に関しては(外泊)、帰宅者と帰宅しなかった者との間において、老人の心身状況や家庭内介護力に有意の差は認められなかった。 介護者の介護希望先は、家庭に19.4%、病院に55.5%、特別養護老人ホームに25.1%であった。家庭への希望は少ないことを示していた。入所者が独居世帯の介護者は介護先を特別養護老人ホームに、2世代、3世代世帯は病院に希望する割合が多かった。介護希望先が家庭に関連する要因には、痴呆がない、介護者の就労がパートである、副介護者がいる、保健婦の訪問指導のサービスを利用したことがあるなどの項目があげられた。 以上の結果から、入所時の面会回数や外泊、入所先、子供数などの要因は家庭への退所に関連してなかった。入所者は、比較的子供数が多いに関わらず、独居世帯で、病状は固定しているが、心身状態が低く、長期入所になっている者が多く、介護者も家庭への退所を希望する者が少なかった。このことから、本調査は要介護老人に安心した生活を過ごさせれる場所、ケアハウスやケア付き住宅などの施設が必要であるとともに、在宅生活を基本にして、老健施設、ショートステイやデイサービスE型などの施設サービスと組み合わせた複合的なケア体系の必要性を示唆している。
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