研究課題/領域番号 |
07670512
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
向井 正也 北海道大学, 医学部・附属病院, 助手 (50261293)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1995年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 慢性関節リウマチ / in situ PCR / 細菌感染 / 16s rRNA / 細胞内細菌生存 / 慢性肉芽腫性疾患 / 16srRNA |
研究概要 |
慢性関節リウマチ(RA)を含む慢性肉芽腫性疾患の原因は未だに不明である。しかし、agaractosyl IgGが非定型抗酸菌症やRAで認められるが全身性エリテマトーデスなどの他の自己免疫疾患では認められない、RAではLyme病や反応性関節炎と同様にヘルパーT細胞の反応がTh1優位であるなど、細菌感染がRA発症に関与するとの傍証は多数存在するが、細菌そのものを証明した研究はない。 最近、16srRNAから作成された細菌に共通のprimerを用いてpolymerase chain reaction (PCR)を行い、培養が不可能な細菌の同定が可能となり、環境学の分野で成果が上がっている。しかし、臨床材料では混入してくる細菌が非特異的反応を引き起こすことが問題となる。この点、組織や細胞中でPCRを行うin situ PCRでは、混入する細菌DNAを洗浄することができる。今回、この方法と共通なprimerを用いてRAなどの発症または進展に細菌感染が関与するかについて検討した。 RA関節液中の浮遊細胞を用いた検討では、19関節中1関節に細菌DNAを認めた。この方法の感度が不明のため、陰性検体の評価が問題となった。しかし、細菌DNAを認めた検体を一検体にしろ認めたことは、RAに細菌感染が関与している一つの傍証とも考えられた。組織を用いた検討では、in situ PCRの欠点として、増幅されるDNAに直接標識核酸を取り込ませると非特異的反応を生じるというものがある。このため、mRNAからcDNAを作成するreverse transcriptase in situ PCRを行った。この方法を細菌に共通のprimerで行うことは十分に確立していなかったが、ほぼ確立できた。しかし、方法の確立に時間を要したため、コントロールを含めた多数の臨床材料の検討は十分に行えておらず、現在検討中である。
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