研究課題/領域番号 |
07670519
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
本田 善一郎 東京大学, 保健管理センター, 助手 (70238814)
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研究分担者 |
三崎 義堅 東京大学, 医学部(病), 医員 (60219615)
清水 孝雄 東京大学, 医学部, 教授 (80127092)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | エンドトキシンショック / リポ多糖体 / LPS / PAF / PAF受容体 / ノックアウトマウス / src型キナーゼ / C末端srcキナーゼ |
研究概要 |
エンドトキシンショックはグラム陰性桿菌菌体成分のリポ多糖体(LPS)が炎症細胞のLPS受容体に結合し、血小板活性化因子(PAF)をはじめとする二次性伝達物質を放出することによつて引金が引かれる。本研究では、1)LPS受容体に連関する情報伝達機構、ことにsrc型キナーゼを介する伝達機構を解明し、治療標的となる細胞内機能分子を同定する、2)PAF受容体高発現、ノックアウトマウスを用いて、エンドトキシンショック動物モデルにおけるPAF受容体の役割を考察することを目的とした。本年度の成果を1)2)のそれぞれについて以下に報告する。 1)LPS受容体の情報伝達機構 近年LPS刺激細胞においてsrc型キナーゼが活性化されることが報告され注目をあびたが、炎症機能にsrc経路が必須のものであるか否かは未確認の問題であった。そこでマクロファージ細胞株にsrcを抑制するあらたな機能分子、C末端srcキナーゼ、その変異体を導入し、LPSによるsrcの活性化が完全に遮断された変異細胞を確立した。意外なことに、この細胞ではsrcの直下にあるshcのリン酸化、非刺激時の細胞内チロシンリン酸化などはほぼ完全に抑制されているにも関わらずMAPキナーゼ、アラキドン酸遊離、一酸化窒素遊離、活性酸素放出は元株と変わりがない。すなわち、LPSによるsrcの活性化は、炎症機能の面から見ると単なるby-stander的な現象にすぎないことを証明することができた。 2)モデルマウスを用いたPAF受容体の役割の解析 PAF受容体ノックアウトマウスはPAF静注によるショックに対して抵抗性であり、我々の単離した受容体が炎症を担う唯一のPAF受容体であること、おそらく他のアイソフォームは存在しないことが確認された。しかし同マウスはLPSによるショックには感受性であり、のエンドトキシンショックはPAF受容体遮断のみでは解除されないことが解った。この現象は5-lipoxygenaseノックアウトマウス(leukotrieneができない)と同様であり、単一の伝達物質遮断の限界を示している。今後、他のノックアウトマウスとの掛け合わせによるダブルノックアウトマウスの作成とその表現型の追求などあらたな方法を試みる必要がある。
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