研究課題/領域番号 |
07670588
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
田村 信司 大阪大学, 医学部, 助手 (30243223)
|
研究分担者 |
木曽 真一 大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
伊藤 信之 大阪大学, 医学部, 助手
河田 純男 大阪大学, 医学部, 助教授 (90183285)
|
研究期間 (年度) |
1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1995年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
|
キーワード | 肝再生 / 増殖因子 / ヘパリン結合性EGF様増殖因子 / 類洞内皮細胞 / クッパー細胞 / 肝細胞 / 遺伝子発現 |
研究概要 |
HB-EGFは強力な肝細胞増殖促進作用を有し、部分肝切除後の残存肝において他の増殖因子と異なりDNA合成に先立ち発現することから、肝再生に重要な役割を果たしていると考えられる。 今回、まずHB-EGFの産生細胞を明らかにするため部分肝切除後のラット肝よりエリトリエーションローター用いクッパー細胞、類洞内皮細胞を分離し、HB-EGFの発現を検討した。その結果、主に類洞内皮細胞とクッパー細胞においてHB-EGF遺伝子発現の上昇が認められた。次に肝切除後の残存肝においてHB-EGF蛋白量が上昇していることをウエスタン法により明らかにした。これらの結果より、HB-EGFが肝切除後の肝再生をparacrine機構により調節していると考えられた。 さらに肝細胞および肝非実質細胞の初代培養系を作成し、HB-EGFによる他の増殖因子の遺伝子発現調節を検討した。HB-EGFの添加により肝細胞においてTGF-α遺伝子発現が誘導され、肝非実質細胞においてHGF遺伝子発現が誘導されることが明らかになった。 これらの検討によりHB-EGFが肝切除後の生理的な肝再生促進因子として、肝再生の増殖因子、サイトカインネットワークにおいて中心的な役割を果たしていることが示された。
|