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肺血管内皮細胞におけるNO産生に及ぼす低酸素血症の影響

研究課題

研究課題/領域番号 07670657
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 呼吸器内科学
研究機関千葉大学

研究代表者

巽 浩一郎  千葉大学, 医学部, 助手 (10207061)

研究分担者 猪狩 英俊  千葉大学, 医学部, 研究生
栗山 喬之  千葉大学, 医学部, 教授 (20009723)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1995年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード一酸化窒素 / 一酸化窒素合成酵素 / 持続性低酸素 / 肺高血圧症 / 内皮細胞由来拡張因子 / 低酸素性肺血管萎縮
研究概要

低酸素に対する肺血管の反応は体循環系のそれとは異なり、持続性の低酸素に曝露された時には、初期の血管収縮に引き続き血管拡張が生ずる。肺血管の内皮細胞はEDRF(内皮細胞由来拡張因子)すなわちNOを産生しうる。しかし、正常の状態および肺高血圧症における、NOの肺血管緊張度に及ぼす影響に関しては明らかではない。そこで、持続性低酸素(10%O_2、20分)時の血管拡張にNO産生が関与しているのか否かを検討した。正常の肺血管では、持続性の低酸素は二相性の圧反応を引き起こした。一方、低酸素性肺高血圧症では、低酸素負荷により圧変化は認められなかった。NO合成酸素の阻害剤であるL-NAMEを投与した後、正常の肺血管では同様に二相性の反応が認められたが、圧反応は上方へ偏位した。一方、低酸素性肺高血圧症では、肺動脈圧は初期に上昇が認められ、その後の低下はほとんど認められなかった。肺血管抵抗の変化も、圧変化と同様であった。肺における誘導型のNO合成酵素のmRNA発現および蛋白発現を検討したが、共に低酸素性肺高血圧症では、正常の肺血管状態よりも発現の亢進が認められた。これらの結果は、室内気吸入の状態で、低酸素性肺高血圧症ではNO産生は亢進しており、過剰な肺動脈圧の上昇を抑えているということを示唆している。また、持続性低酸素に曝露された時、正常の肺血管の状態でも、低酸素性肺高血圧症でも、NO産生は増加して血管の拡張を引き起こすが、その程度は低酸素性肺高血圧症においてより強く作用すると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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